アラキ工務店 京都市右京区:京町家、古民家、大工さんと建てる家

アラキ工務店 株式会社 アラキ工務店

研修風景

2005年 大工技術習熟研修

 毎年恒例の研修も今回で5回目。今年は比較的近場の滋賀県です。
 またまた日曜日を潰し、7/31-8/1で実施しました。毎度の事ですが、ご家族の方申し訳ありません。m(__)m

 今回も、バス内はビデオ三昧。アルコール厳禁です。(研修ですし当然?)
 『金物の正しいとめ方』から『安藤忠雄』まで、10本ほど…
 でも、皆さん仕事疲れがたまってて、グロッキー気味です。

 坂田工務店さん。
 中小企業家同友会で知り合った、大津の工務店さんです。
 最初に、建築中の現場を見学。
 職人さんは、細かいところの納まりをチェックしてました。
 検査に来ているみたいですが、嫌な顔一つせず、いろいろ教えてもらいました。

 坂田さんの研修棟に移動。
 坂田さんは、塗壁体験教室や、地元の木を使って家を建てるなど、いろんな活動を展開されています。
 社長さんのご苦労を拝聴し、頑張らんといかんなぁと、気合が入ります。
 奥さんの手作りケーキも、おいしくいただきました。

 次は、作業場。ここも広い・・・・・・
 作業場内にウィンチがあるのが、ちょっと羨ましいです。
 山のなかにあって、広いの何の。やはり、敷地の広さには勝てないとつくづく思いました。

 栗東歴史民俗博物館内にある、旧中島家住宅。江戸末期頃の創建と考えられている茅葺民家です。  もともと、栗東市旧雲仙寺村あった隠居屋でしたが、平成5年に移築復元されました。

 実は、ここは、昼食を食べるためだけに、許可を貰って開けて貰いました。
 食事は移動途中のほかほか弁当屋さんで買い込みました。
 窓際に座らないと、まっくらで、おかずがよく見えません。

 大庄屋諏訪家屋敷。
 栗東市の指定文化財です。
 平城のような、天神川を掘りにした石組みをこえるとこの玄関に着きます。
 1340年に諏訪円忠が、足利尊氏に従って信州から当地に赴任。その子孫が土着し、大庄屋となった建物です。

 右下が諏訪さんの奥さん。
 いろいろ説明してくれます。
 庭園は、江戸中頃に作られた枯山水、地泉回遊式。母屋は茅葺書院造風の武家造りです。

 左が諏訪さん。
 玄関にある屏風の格子は「矢」を差して作られています。敵が来たときにすぐに矢を放てるようにという事だそうです。
 しかし、民家の保存には莫大な費用がかかり、本当に大変だとこぼしておられました。

 ということで、15:00過ぎに、近江八幡国民休暇村に到着。
 ちょっと疲れたので、一泳ぎ…

 こちらは、釣りに興じる面々。
 遠浅で、あんまり釣れません_| ̄|○

 みんなで食事。
 研修なので、一番安い定食を頼んだのですが、結構立派でちょっと満足・・・
 民間では考えられないコストパフォーマンスです。

 2日目。
 東陶機器(株)滋賀工場。
 最初に、工場長さん自ら、パワーポイントを使ってレクチャーしてくれます。
 恐縮しちゃいます。
 説明が終わると工場に移動です。

 残念ですが、ココから先は、写真撮影禁止のため、紹介できません。
 男性小便器、洋式便器、マーブルライト浴槽の製造工程を見学しました。
 陶器は焼くとかなり縮むので、縮んだときにどうなるかを考えて、少し大きめに型を作るそうです。便器ひとつにも大変な苦労があるなあと、関心しました。

 クボタ松下電工外装(株) 滋賀工場。
 こちらも、最初に会議室で、カラーベストの仕組みと製造工程を教えてくれました。 
 説明のあと、工場に入るのですが、やはり撮影禁止…。残念!

 でも、大変面白かったです。
 カラーベストが目に見えないくらいのスピードで、あっという間に切断され、焼付されていくさまをみるのは感動物です。
 ベルトコンベヤーの上を、轟音を発しながら原材料が動いていくのは、大変ワクワクしました。
 カラーベストといっても、安いからといって粗末に扱っちゃいかんなぁと、思いました。

 草津住宅展示場を経由し、最後の訪問先である大角家住宅へ。
 現在の建物は寛永年間(1624~44)の建物をそのまま残しています。

 主家で、大角さんから、お住まいの歴史、名前の由来。ご苦労話などを伺います。
 江戸時代に、旧東海道の六地蔵で道中薬「和中散」を売っていた店舗兼住宅跡です。国の重要文化財に指定されているそうです。
 文化財のため、エアコンの取付もできない(壁に穴を開けるので・・・)など、お住まいになる上でのご苦労も拝聴しました。

 明治の中ごろまで使われていた石臼です。
 屋根裏まで突き出たおおきな歯車に、人が乗り込み、リスのようにくるくると動かして薬を挽いたそうです。
 改修の時にちょっと位置がずれてしまい動かなくなったとか・・・。
 大変残念でした。

 体を動かしている訳ではないのに、なぜかみんなぐったり疲れてしまいました。
(仕事している方が楽だという意見もちらほら・・・)
 5回目となると、材料で尽くしの感じです。さてさて、来年はどこに行こうかな?
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