アラキ工務店 京都市右京区:京町家、古民家、大工さんと建てる家

アラキ工務店 株式会社 アラキ工務店

研修風景

2006年 大工技術習熟研修

 毎年恒例の研修も今回で6回目。一昨年、木曾檜をみにいったので、今回は吉野杉を見に行く事にしました。
 またまた日曜日を潰し、9/3-4で実施しました。今回は黒川君と牛田君が欠席。 二級建築士の受験勉強のためです。9/5に二人とも1次合格の知らせが…
 ホット一息です。

 またまた、ビデオ三昧…
 コンクリート強度説明ビデオはつまらなかったです。
 右最前列はバイトで頑張ってる山脇さん

 木曾より遠いと聞いていたのですが、奈良から樫原までバイパスができていて、結構早くつきました。
 時間が余ったので、『森と水の源流館』に行きました。
 川に生息しているお魚さんを展示しています。

 すごい建物ですが、見るものはあんまりありません。箱物建築行政の典型かもしれませんね。

 暇になったので、外で一服…
 
 青春ドラマが始まりそうな雰囲気です

 お昼ごはんを食べ、時間が余ったので、ホテル近くのバザーにやってきました。
 
 林業に携わってる人たちが、冬の暇な時を利用して、簡単な木工細工をしています。伊藤、西川、中村君が真剣に話を聞いています。

 常務「三輪車でGO GO GO!」

 午後に、川上さぷりのメンバーさんと合流。
 
 吉野の森を案内してもらう事にしました。山の中を3時間ほど歩くことになります。

 丸谷さんの説明を聞きます。
 このあたりは、樹齢120年くらいの杉林です。
 吉野では、密生して杉苗を植え、良さそうなものを残し、最終的には1/10くらいまで、間伐します。

 このあたりは樹齢60年くらいの若い杉林です。
 大分疲れてきて冗談がでません。
 
 吉野杉は、最初のうちこそ枝打ちしますが、その後は勝手に枝が落ちるそうです。
 便利なもんですね

 1時間ほど歩いて見晴台にやってきました。
 
 何が見えるかというと、「吉野で一番古い樹齢400年の杉林です

 吉野には「山守制度」というのがあり、地主さんから山を預って林を育てているそうです。ですので、自分の山を持ってる人は、吉野ではほとんどいません。
 
 でも、国内材の需要が減り、ピークに1000名もいた林業従事者がいまでは、60名程度だそうです。
 丸谷さんも、自分の代で終わりだとおっしゃってました。ちょっと悲しいです。

 疲れた~
 
 きれいな空気と、悲しい現実…

 いろいろ、考えさせられた一日でした。

 夜は、いつものごとく宴会。
 ホテル「杉の湯」は村営宿舎だけあってほんとに安い!
 1泊朝食+インターネット割引で1人5500円です!

 2日目は、「川上さぷり(川上産吉野材販売促進協同組合)」さんを見学。
 広大な土地にいろんな工作機械が置いてあります。
 
 上嶌代表理事から、川上村の本音の話しを聞き、一同しんみりしてしまいました。

 銘木需要が減ってしまい、これからの川上村の将来をどうしていけばいいのか、一緒に悩んでしまいます。
 でも、澄み切った青空を見てるとそんなことも忘れちゃいますね。

 次は、木材市場です。

 最盛期には、東京ドームくらいある広い敷地が、材木でいっぱいになったそうです。

 こちらは、材木屋さん
 
 さすが川上村。弊社にない銘木が大量に置いてあります。

 こんな材料で仕事できたらなぁ~ と、ためいきが出ちゃいますね。

 次は、材木加工工場(上大木材産業株式会社さん)です。
 1本の材料から、どうやって長押を取るか教えてもらいました。

 さて、次は、お待ちかね「セキスイハイム」奈良工場です。
 鉄骨系住宅生産工場です。
 当初は、「同業者なので、見せてくれないかな?」と思ったのですが、さすがセキスイ!
 まずは、「住まいのなるほど見聞館」で耐震・結露・防犯などについてお勉強します。

 そのあと、お待ちかねの「鉄骨ユニット製造ライン」に入ります。
 
 ヘルメット・手袋・ハンディレシーバーを装着します

 では出発!
 
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 残念ながら、ここから先は、写真撮影禁止だそうです。_| ̄|○

 でも、ゆっくり動くユニット(部屋)の中で必死で作業する大工さん、電気屋さん

 通路の電光掲示板には、「ただいま1分遅れ」などという表示がでてました。
 ふええ~

 今回は、直前まで行き先が決まらず少々焦りました。だって、準備してる暇がなかったですからねぇ~(来年は米ちゃんにやってもらお~っと)
 築山くんが、「建設協組ニュース」に寄稿しました。良かったら、こちらも見てね!
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