アラキ工務店 京都市右京区:京町家、古民家、大工さんと建てる家

アラキ工務店 株式会社 アラキ工務店

こころに残るアニメーションベスト10

 ちょっと、古い作品が多くなってしまいました。
 かなり、趣味がかたよってます。お許しを (^^ゞ
 お、おれも同意見!という人は、メール下さい。

№1 母を訪ねて三千里(高畑勲・深沢一夫)
 港町ジェノバ
 医者である父の仕事を助けるため、母アンナは遠くアルゼンチンに出稼ぎに行く。
 いつも、来ていた母からの手紙がばったり来なくなった。お母さんは病気になってしまったのだろうか……
 マルコは母を訪ねて遠くブエノスアイレス、バイアブランカ、コルドバ、ツクマンと旅をする。
 
 いやあ、三千里最高です。小学校の頃、本放送では、ペッピーノ一座の演技がもう恥ずかしくて、TVを直視できなかったのをよく覚えています。
 この作品、ほんと、脚本がしっかりしてます。単に母親を探しにいくだけのストーリーなのですが、伏線満載! 旅の後ろで流れている、産業革命の様子。移民の様子。少数民族の悲哀等がホンと、良く出てますね。
高校の頃はまってしまいまして、アフレコ台本を全部を全部集めようと頑張ったのですが、1・2・4・7・52話がどうしても集まりませんでした。でも、本放送当時のテレビガイドは、出版社のご好意で全部集めることができ感謝しております。 (^^ゞ
(こんなことを書くと、オタクっぽいですな)
№2 ウインド(ロン・チュニス)
 1972年9min 水彩画アニメ
 草むらに風が吹く。少年は草をちぎって、髪の毛を揺らし、風を全身で感じる。
 少年は風を発見する。
 そして、少年は風に乗り、空気中をさまよう。凧が少年を笑う。風に乗り少年は海に落ちる。船は波間をさまよう。
 一瞬、風は止まる。少年は戸惑う。現実に戻される。夢中で草をちぎっているうちに、少年はまた風にのることができるようになる……。

 海外のアニメを1本挙げろと言われたら、『ばった君』でも『バヤヤ』でも『やぶにらみ』でもなく、この作品を強く推します!
 NFBは、カナダ大使館が無料で貸してくれるので、高校生の頃、借りては上映を繰り返してました。
 この作品は、某D高校の視聴覚教室で上映した思い出があります。
 水彩画が動く! もう、自分も風にのって空中を漂ってるような感じがする作品ですね。

 
№3 霧につつまれたはりねずみ(ユーリ・ノルシュテイン)
(これはどうやってつくってるのか、よくわかりません!)
 小さなハリネズミは仲良しのコグマの家へお茶を飲みに行く。ロシア紅茶に入れるジャムの壷をハンカチに包んでしっかりかかえ、ハリネズミは野原を横切る。日暮れの霧がしのびより、たちまち視界はゼロになる…
 霧の中で、ハリネズミはいろんな幻を見る。

 ノルシュテインは、『話の話』が有名ですが、長くて重くてちょっと・・・ (^^ゞ
 この作品はあまりよく作り方が解らない(笑)。
 でも、ホンと、自分も霧に包まれて、道を迷ってさまよってる感じがする作品です。
 霧を越えて仲良しのコグマさんと一緒に星空を見上げているシーンが印象的です。

№4 砂の城(コ・ホードマン)
 1977年13min パペットアニメ(ウレタン)
 沙漠の中から「砂男があらわれる。そして、リズムにのりながら、仲間をつくり、城を作る。大きな大きな城。協力しながら砂を固めていく。そして、みんなで城の完成を祝っている最中、砂嵐がやってくる。砂男とその仲間たちは自分たちが建てた城の中に避難する。
砂嵐はやがて城を覆い尽くし、あたりはなにもなかったように元の沙漠が広がる……。

 ポリウレタンの偶像がホンと生きてるみたい。
 この作品を見た後は、なんか、消えていった砂男がかわいそうで、一抹の寂しさが残ります。
 曲が印象的で、大学生の頃、録音テープを元に譜面をおこしてフルートをピーヒャラやっておりました。(笑)

№5 太陽の王子ホルスの大冒険(高畑勲・深沢一夫)
 これは、もう説明のしようのないくらい、有名な作品ですね。
 森やすじ、高畑、宮崎、大塚、小田部、深沢、間宮というそうそうたるメンバーがそろった作品です。
 魚とりのシーンとか、冒頭の狼のシーンは見事の一言です。
 私もご多分にもれず、学生時代に大宮東映で上映されたとき、毎晩のように観に行った記憶が蘇ります。
 興行的には失敗だったそうですが、ちょっと子供には難しすぎる内容ですね。
 労働運動華やかしきころの作品だなあと、実感されます。
 しかし、冒頭、おじいとの別れ、旅立ち、自然賛歌、民衆万歳と、コナンの原型が垣間見れて面白いです。
 東映動画4大作品の中で一番好きです。
№6 禿山の一夜(アレクサンドル・アレクセイエフ)
 1934年9min ピンスクリーンアニメーション
 ムソルグスキーの『禿山の一夜』の曲に乗り、亡霊たちが舞踊る。教会の鐘の音とともに夜明けを迎える。亡霊たちは、闇の中に消える。

 ピンスクリーンというのは、50万本の針をびっしり植えた板を使って、その影を動かしてアニメを作る技法です。
 この針を全部押しこむと白い板になり、画面が真っ白になります。また全部反対側から押し戻すと針の影が板全面にでてきて、画面が真っ黒になります。針を出したり戻したりして、影を作りそれを1コマづつ撮影しています。
 一度失敗すると前のシーンまで戻らなければならず、また埃がはいると針が動かなくなるので無菌室のような部屋で製作されたと聞きます。気がとおくなりそうな作業ですね。この作品だけでも2~3年かかったとか……
 某大手生保の採用面接では、このピンスクリーンの技法を面接官に力説してました(笑)。変な学生でしたね。

№7 伝説巨人イデオン(富野喜幸)

 作画が暴走して、すぐ「アオリ」のポーズになる作品です。
 イデオンのプラモはどれもホンとトホホな出来。このギドマックなんか、ツメ以外可動部分がないので、ウンコみたいです。箱に「2つ繋げると『ギドマックドウ』として遊べます」なんてかいてりますけど、2つ買った人なんかいるのかしら?
(先日2chをチェックしてたら、2つつなげると邪魔という話題で盛り上がってました2005/12/20)
 さて、この作品。大学時代に狂ったように好きになり、35㎜のフイルムを借りて上映しようと思い立ちました。

 しかし、東急○○○○シーは、接触編と発動編とセットでしか貸してくれず、どうしても多くの人に発動編を見て欲しかった私は、『接触編はかりたまま上映しない』などということをしてしまいました。
 大晦日の日に、家族中でレコード大賞を見ているため、2Fの小さいテレビで『暗黒からの浮上』を一人寂しく観たのを思い出す作品です。

№8 ルパンⅢ世カリオストロの城(宮崎駿・大塚康夫)

 パスタ屋の娘さんが好きでした。スライドフィルム持ってます (^^ゞ
 どうでもいいことですが、『ルパンⅢ世』という呼び方はかなり変です。 だって、ルパンは姓にあたります。姓は先祖代々綿々とつながっているので、Ⅲ世のはずがありません。 山田太郎さんが太郎という名前使うのが3人目としても、『山田Ⅲ世』とはいいません。『太郎Ⅲ世』といいます。 ですから、『アルセーヌⅢ世』というのが正しい呼び方です。

№9 クラック(フレデリック・パック)
 1981年13min パステルアニメ
 カナダのある家庭でつくられたロッキングチェアーが主人公。その椅子でお母さんは編物をし、子供は揺らして遊ぶ。子供は大きくなってやがて結婚し、村祭りを踊る。新しい生命の誕生はインディアンがつれてくる。
 そうした、幸せな家族の生活をロッキングチェアーはずっと見てきた。
 ある日、チェアーは脚が折れ、使い物にならなくなり、粗大ゴミとして捨てられた。
 街はビルが立ち並び、自然がなくなり、空気は汚れていく。昔の幸せな家族たちはどこかいってしまったかのようだ。
 ゴミ捨て場で雨に打たれるチェアー
 その後、ある芸術家がこのチェアーを見つけ、折れた足を直し、使えれるようにした。そして、個展会場の一角に据えられる。
 チェアーは夜になると、昔の記憶を思い出す。
 あの楽しかった家族との毎日を。

 この作品は、テレビでもよく上映されてるので知ってる方も多いのではないでしょうか。
 パックの作品のなかでは、初期のものですが、『木を植えた男』よりも好きな作品です。
 見た後に、涙をさそう作品ですね。
 某大手生保で、支部長(保険のおばちゃんがいっぱいいる営業所の所長)をしてた時、朝礼のかわりにこの作品を職員さんに見せたりしてました。変な支部長ですね(笑)
 アヌシー国際アニメーションフェスティバルのサイトで「アニメの世紀ベスト100作品」が公表されていますが、そこでこの作品が4位に入りました。
 ちょっとうれしかったです。

№10 おじゃる丸

 疲れないので、たまに子供と見ています。
 おじゃあるで、ごじゃある~~~・・・って感じで(^^ゞ

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