腰掛蟻継 こしかけ ありつぎ

腰掛蟻継

 「蟻継」は、鳩の尾のように広がった扇型の男木と、それがはまる女木を作ってくっつける形です。
 「腰掛」とは女木の下半分に出っ張りがあり、それに腰をかけるようにして男木をはめる形です。 割と単純な継手なので、主に土台の継手に使われています。

 地震の時の、引っ張りや曲げに対しては「蟻」の部分だけが頼りなので、余り構造的には強くありません。 そのため、土台と布基礎を接合するときは、この「蟻」の男木の方にアンカーボルトを打ち込みます。
 そうすると、女木が男木の「蟻」に押さえつけられる形になるので、地震の時に浮かないからです。