古民家の耐震改修
京都市およびその周辺部には、今でも数多くの古民家が残っています。田の字型の和室と大きな土間を持ち、地震に強い構造をしています。しかし、長い年月の間に雨漏りや敷地からの水の侵入の影響で、柱が白蟻にやられたり、水腐して強度が大きく低下している民家もかなりの数にのぼっています。
現在、新築すると億を越える費用が掛かる民家。しかし、老朽化を理由に解体されることが多く残念でなりません。
当社ではこうした古民家の再生に力を入れています。どんなに傷んでいても、想い出の残る大切な住まい。大工の腕と経験で立派に復元ていきたいと思っています。
当社の補強方針




伝統工法で建てられている家は、もともと揺れて地震を吸収する構造になっています。構造を生かして改修する場合は、『仕口ダンバー』といわれる免震金物を使ったり、荒壁を復元して改修します。
水廻り等により、ある程度固める必要がある場合は、一部構造壁を増やして対応します。
土台・柱・梁が腐朽したり蟻害を受けている場合は、根継・添柱補強・防腐処理を施します。
地盤が悪い場合は、表層改良。湿気の侵入が止まらない場合は、防湿コンクリート打や添基礎も検討します。
建築基準法に準じて改修すると、壁だらけになり、住み心地が極端に悪くなる場合は、きっちりと相談した上で改修方針を決定します。
古民家の補強範囲



躯体を建てられた時の状態に戻す事を最優先にしています。
柱が45cm沈下している建物を元の状態に戻しました。
柱が10cm/1m倒れている建物も元の状態に戻せます。
通り柱の交換・小屋組丸太の位置変更も施工実績があります。
建物が建ったままの状態で、1階天井の梁交換も可能です。
建物をポストやターンバックルで仮受けし、壁を持ち上げて布基礎を打設する事もできます。
古民家再生事例
『亀岡 S邸』








『上京区 Y邸』







