煙突のある民家II
みなさんこんにちは。
町子ちゃんをデザインした荒木智と申します。今回は、美山町に残る茅葺民家を全面改修することになりました。
夏も涼しい美山町。工事の行きかえりの道中も、自然がいっぱいでとても心が洗われました。
外観です。
外部は焼杉板張です。寒い地域なので、断熱施工には大変気を使っています。
そのため、外壁は大壁仕様になっていますが、玄関廻りだけは、柱を見せて漆喰を塗っています。
玄関です。
雪がたくさん降る地域なので、玄関は少し凹んでいます。
高齢者の方でも上がり降りしやすいように、小さな踏み台をつけ、土間はバリアフリーとしています。
廊下から玄関をみています。
室内はできるだけたくさん地元の杉板を使っています。
杉は柔らかいので、足触りがいいです。
大きなLDKです。
ネスターマーチンの薪ストーブがいいかんじです。これ1台で、家中が温まります。
木部はワビスケを塗っています。
リビングの子どもたちを眺めながら、お母さんが食事を作る事ができます。
前庭からの光も差し込んでいます。
躯体が大変しっかりしているので、補強壁もなく広い空間を取ることができました。
アイランド式のキッチンです。そのすぐ脇に洗面所があるので、お母さん大助かりです。
2Fにも部屋を作っています。
古い建具や、竿縁天井は活かし、再利用しています。
小屋裏の壁には、全面に土佐和紙を貼りました。
子どもたちが遊べるようにブランコを吊り下げています。
大きな梁と高い天井を活かし、素敵なリフォームになったと思います。
雪が積もるので冬場にはお仕事ができない地域ですが、そのぶん夏場にがんばりました。
このお住まいは、会社の近くの方からご紹介をいただいて改修させていただいています。これからも、いろんなご縁を大切にしていきたいとおもっています。