アラキ工務店 京都市右京区:京町家、古民家、大工さんと建てる家

アラキ工務店 株式会社 アラキ工務店

亀岡 19cmジャッキアップの家(続き)

古民家リフォーム 施工写真 ②基礎・仕上

 さて、ジャッキアップが終わりました。
 こうしてみると、足元から光りが差しこむので、ちょっと不思議な光景です。

 ちょっとうれしがって測ってみましょう (^^ゞ
 北西角は172㎜あがりました。
お風呂のあったところです。

玄関まえは、48㎜。

 南東隅は、63㎜。
 ここは、襖の下が開いていたところです。
 結局、中心の大黒柱は下がらず、まわリが少しづつ下がっているということです。

 さて、それでは、基礎工事に入ります。
 まず、バラスを敷きます。
 ここでは厚み70㎜敷いています。
 そのあと、ランマーで突き固めます。

 白蟻よけに防湿シートを敷きます。
 その上で、太さ10mm、150mm角のメッシュを敷きます。

 厚さ150mmで土間コンを打ちます。
 写真では、『21-18-20』となってますが、実はスランプ15でやっています。

左:最後に、火打金物で天井付近を再度補強します。
右:また、ジャッキアップしたため、足元に隙間が開きます。
大抵の部分は、モルタルで塗りこんでしまいますが、広縁下については、庭に面しておりますので、ミカゲの束石を据えています。

ジャッキアップ・基礎工事以外は、通常と同じですので省略します。
いきなりですが、竣工写真です。 (^^ゞ
北側から勝手口を見ています。
壁:漆喰塗。下見:桧貼+わびすけ塗。
格子:松縦格子。下屋を浴室増築分半畳延長。
2Fの外壁は既存のままです。
(付梁は気になったので、古色塗しました)

左:玄関脇です。
犬走りと土台の間にモルタルの立ちあがりがあるのがわかります。
これは、ジャッキアップ後できたものです。
右:2Fです。天井も吊り直しましたので、壁・床・天井ともほぼ垂直になりました。

台所です。
廊下をなくして、リビングを広げました。
建具も、引き違い→引き分けにし、邪魔にならないようにしてみました。

 家の前を川が流れ、夜には蛍が飛び交うとても環境の良いお住まいでした。
 お施っさんも、とてもおおらかな方で、職人一同楽しく仕事をする事ができました。
 既に建っているお住まいなので、御希望の間取りにはなかなか合いませんでしたが、昔の方のお仕事をそのまま残せてよかったなあと思っております。
現場監督 荒木 勇
工事中あちらこちらに巣をつくりまくったツバメちゃん。
可愛そうで、照明器具につくられた巣は撤去せず、巣立ちを見守りました。
工事中に巣立っていった6羽のツバメは、毎朝2階の軒下に集まってきます。
そして、工事終了後、2階目の雛が4羽が旅立ちました (^^ゞ
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