アラキ工務店 京都市右京区:京町家、古民家、大工さんと建てる家

アラキ工務店 株式会社 アラキ工務店

西陣 京町家(続)

機織部屋を15cm 建ち起こし

もともと、土間で機織部屋だった空間。
15cmたち起こしの上、リビングに改造しました。
リビング

 リビングから対面キッチンをみています。
 腰壁:焼杉板張
 床:松板38㎜張
 壁:中塗仕上
 カウンター:オーク集成材
 柱・梁:古材再利用の上わびすけ塗

 
 右手にみえるのは洗面所への入り口です。
 天井が高くて食卓灯がぶら下げられないため、壁付灯で代用しています。

裏庭 ● 

 裏庭からリビングをみています。  下見:焼杉板張
 壁:漆喰塗
 テラス窓:TOSTEMサンバランス
 濡縁:通販品
 屋根:淡路瓦
 鏡板:旧雨戸再利用
 袖垣:離れ再利用品

表の間 ● 

 もともと、2間の間口に4枚引違戸がついていたのですが、お施っさんの希望で壁を増やしています。
 左の障子は新調していますが、正面の舞羅戸と無双戸は古い建具を再利用しています。

和室からリビングをみる ● 

 床の間が不要とのことで押入れを2つ造作しましたが、床柱はそのまま再利用しています。
 古い杉の建具が良い味を出しています。

通り庭 ● 

 この庭は、うちの松本くんが、庭に転がっている石や草を並べなおして作りました。
 
 灯篭もはるか奥のほうにあったものを10m以上移設しています。
 灯篭の後ろにあるのは、別の現場で不要になった物干しです。
 荒隠しのために、物干しに焼板を張ってそれらしく仕上げました。

夕日に陰る裏庭

 別の角度から同じ庭を写した画像です。

2Fホール

 2Fホールから奥の間を見ています。
 ロフトも新しく作りました。   天井:杉32㎜(ロフト床兼用)
 壁:中塗仕上、一部中塗調クロス
 床:松板厚38㎜
 構造材:古材再利用or新材古色塗
 廊下扉:松ロータリー突板
 吹抜窓:スプ+ルームラック貼

 
 総塗壁仕上げのように見えますが、荒壁が痛んでいるところは、一部クロスで仕上げています。

ベッド

 床板の余りを使ってベッドを造作しました。
 お布団を敷いて、そのまま座れるように、少し低めになっています。

ロフト

 お施主さんの希望で、新調したロフトです。
 壁付のブラケットが良い味をだしています。
 通り庭の天井と同じ素材を張っていますが、こうして近くでみるとクロスだとわかりますね。

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 この現場は、お施っさんがとても良い方で、職人さんのことをいろいろ気配りしていただき、大変仕事がしやすかった思い出があります。
 私の趣味?も大分受け入れていただき、感謝しております。

  ありがとうございました。
現場監督 荒木 勇
引渡し前日の風景です。
割と余裕のスケジュールだったのですが、またまた、前日までかかってしまいました。
綱渡りばっかり…、いかんなぁ…
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