縁側のある家

手刻みの新築です。今回の物件は、工作機械が入らない現場でしたので、全て人力で組み立てました。
大変でしたが、大工の築山君が頑張ってくれました。
施工 ~ 手刻みの新築



柱や梁に墨を付けていきます。プレカット全盛の時代ですが、木の癖をみながら、適材適所に部材を選定しています。
化粧でみえる部分は、紙を巻いて汚れないように配慮しています。
今回の建て方は、8名の大工さんで行いました。安全を優先し、この現場も先行足場を組みました。



小屋組は2Fに天井を張るため、隠れてしまうことになります。梁も柱も京都の杉を使っています。
所定の壁量を確保するため、構造用合板もバランスよく張っています。
外部は左官仕上。通気層をつくったため、結構な壁厚になりました。



ラス地にルーフィング+ラス網を張っています。
勾配天井には、断熱材と防湿ビニールを充填しています。
天井下地を作って部屋らしくなりました。
竣工 ~ 京・杉の家


玄関は赤身杉板戸。壁は弾性リシン吹付。床はINAX陶墨染タイル張り。
濡縁の床は桧をスノコ張。手すりや垂木は地桧。その上に網入りガラスを張っています。


リビングの天井はEP塗装。壁は中霧島壁塗。床はやまと楢フローリング。
階段はタモ集成材。階段脇の建具は杉框戸です。
今回はダウンライト中心の照明プランです。


キッチンはLIXIL製。壁付キッチンの前に腰壁を作って対面キッチンにしています。
トイレ・トイレ手洗いともTOTO。床はコルクタイル張。カウンターは大工さんの造作家具です。
窓周辺部や、換気口周辺部の気密について特に気を付けました。
特に北側は、窓面積が小さく寒い空気が入ってきません。私も京都で初めてトリプル硝子サッシを納品いただきました。
部屋を開け放しても冬快適です。