アラキ工務店 京都市右京区:京町家、古民家、大工さんと建てる家

アラキ工務店 株式会社 アラキ工務店

(おまけQ)大手と中小の違い

(おまけA)企業の信用度と住宅の品質は別だと思ってください

「中小工務店の立場である弊社がこんなことをいうのはおこがましいのですが、家というものは棟梁の『作品』であって、住宅業者の『商品』ではありません。『住宅』と『自動車』は違うのです。60年程前までは、家を建てようとしたら、2キロメートル四方(近所)から大工を探せ、といわれたそうです。
 その理由は地元の工務店や大工と施主が同じエリアに住んでいたので、いいかげんな仕事をすると,地元で仕事を続けていくことができなかったからです。
 しかし、第二次世界大戦後、国の持ち家政策・高度経済成長による生活水準の向上・住宅金融公庫や銀行による融資制度の定着等により大量の住宅需要が発生しました。このような需要に対応して増加した建築業者は、仕事を求めて遠隔地の工事にも手をつけるようになりました。やがて、建築主や住い手は、業者にとって『工事が終われば縁が切れる存在』『顔の見えない存在』になり、地元での評判を気にする必要もなくなってきたのです。
 全国ネットへ営業範囲を拡大していったハウスメーカーの経営戦略は、地元の小さな施工業者より大手の方が信頼できるという『大手=安心』という公式をつくることでした。
 確かに年間何千棟もの家を建てる大手のハウスメーカーなら社会における信用度は高いでしょうが、それがそのままその会社が作る住宅の品質と同じかというと、決してそうではありません。
 大手ハウスメーカーが直接工事を行うことは少なく、たいていは各営業所ごとに地元の工務店を下請けとして使うことになります。
 下請け、孫請けとなった業者は、施主の顔がみえないことや、切り詰められたコスト面からの圧迫によって、『プロとして恥ずかしくない仕事』よりも『安くて早い仕事』をめざすようにもなるのです。
 もちろん、下請けさんでも丁寧に仕事をされている会社も数多くありますし、大手ハウスメーカーのなかにも建築会社としての誇りを持っているところもあります。
 一生に一度の高い買い物です。何千万円もだすわけですから、大手に頼む場合でも、どんな施工になるのか、是非真剣に考えてみてほしいなあと思っております」

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