路地奥の貸家のリフォーム
路地奥の小さい貸し家です。
借家人がいなくなり、数年空家になっていましたが、そのままではもったいないので、
お茶室にリフォームする事になりました。
もともと、柱はこげ茶に、台所は土間にという状態だったのですが、
これでは茶室にはならないので、古い木部は全て新材で覆い、
『古家には見えないように』心がけました。
施工前の写真がないのでイメージつかめにくいのですが、
『これが古家?』って感じてもらえたら嬉しいです。
外部は、軒の出が短く、雨に濡れるところなので、
白木をあきらめこげ茶色に塗装しました。
玄関建具は、内部(無塗装木地)からみても違和感がないように中間色で
塗装しています。
玄関土間は、モルタル洗い出しです。
モルタルを押えてしまうと、目立ってしまうので、表面のセメント分をスポンジでふき取っています。
玄関框は桧材。建具はスプルースです。
洗面台はMikado。トイレはINAXです。
洗面前の鏡は施主さんに支給していただきました。
前室から座敷を見ています。
天井板・鴨居・敷居・枠材・建具・たたみ全て新調しています。
天井板は、無垢突板をご希望。良い木目の天井板は大変高価になるので、岡利さんのところに在庫してあった板で、日焼けの少ないものを選んで使いました。
床の間の釘の位置は、お施っさんに確認してつけました。
照明器具は、お施っさん支給品です。
正面の紙障子も新調しています。木部は、和室なので、一切塗装していません。
弊社にある材料で比較的乾いているものを使っています。
控えの間と座敷の間に、畳敷きの廊下を作りました。
前の写真では、襖を全て外していますが、復旧すると、この形になります。
台所方向から見ています。
台所です。
土間の通り庭を改修した上に、既存木部を隠して壁厚を大きくしたため、
幅が狭くなりました。
それで、今回は置流しを設置しています。
台所も、思い切って畳敷にしました。