注文住宅 田舎造りの家

Kさんのお宅は風致地区といい和風の外観をもつ建物でないと建築確認が降りない地域。
本来、洋風の住まいを希望されておられましたが、あきらめてこの形式にされたのですが、住むうちに和の良さになじみ、リビング部分を増築されたときも引き続きもとの雰囲気が変わらないようにと希望された建物です。

より広く見せるためあえて背の高い家具は置きません。
こちらのお施っさんの住まいは、以前二人でよく通われた喫茶店のイメージを元に民芸調に仕上ました。
そのため、柱・梁等をできるだけ見せ、こげ茶に塗装しております。

食器棚・飾り棚・書斎コーナーとたくさんの用途を併せもつ
奥様の要望をお伺いして弊社で施工したもの
人間の一生で一番大きな買い物は間違いなく「住まい」です。
ですから、お施っさんが自分の夢をかなえたいと思うのは当然です。でも、あまり体験したような夢を注文すると、実際住んでみて違和感を感じるものなのです。
その点、こちらのお施っさんは自分のよく通われたお店のイメージ元に、住まいを考えられました。
右の写真のテーブルも、住まいに合わせ飛騨高山まで注文にいかれたという念の入れようです。
同じ事が、建築家にも言えます。住宅雑誌をにぎわすような眼を引く家を提案したり、自分が住めないような家を提案するべきではないのです。
わたしたち、施工する者は、常にお施っさんの立場にたち、夢を一つでもかなえるよう最善をつくる必要があるなと考えさせられます。
☆☆ 写真提供:美しい収納 フェリカ№35号 ☆☆
