注文住宅 山小屋風の家

Fさんのお宅は京北町にあり、京都市内のように防火地域に指定されておりません。そのため、建てようと思えば、ログハウスでも、丸太小屋でもなんでも建てることができます。
Fさんは、昔から『山小屋のような家に住みたい』という希望を持っておられました。そこで、屋根・基礎・サッシ以外はできるだけ木材だけで仕上げることにしました。


普通は、クロスを貼って仕上るため、大工の仕事が見えません。しかし、この家は『釘うちに失敗すると仕上に影響する』というように、大工の仕事が全部見えます。 (^^ゞ
逆に職人にいい緊張感がでて、満足のいく仕上ができたと思います。
壁は写真にあるように、杉だらけ・節だらけです。(^^)
年月を経ると木がやせて隙間が空きますし、節のあたりでストッキングがひっかかる危険もあります。
しかし、木の強度は無節の木とあまり変わりません。木には節があるのが当たり前であり、節のない木は自然に生えない人工的なものです。
無節の木が5・10倍もの高い値段で売られ、いかにもいい材料だと言われるようになったのは、昔の大工・木材屋が悪いのではないかと思います。

京北町は、冬はかなり冷え込む土地柄です。
そのため、サッシはすべてペアガラス、断熱材は炭化コルク50mm、屋根は耐寒瓦と結露が発生しないよう最善を尽くしました。
しかし、一方で、内装材(クロス・土壁等)を使わない・天井材を使わない・屋根裏がないため構造材が通常の2階建てより短くて済む……等々、節約できる部分も多く、施主の望む予算の範囲内で施工することができました。

システム建材・サイディングだらけの家と同じ予算でできるなら、より家が長持ちする仕様にしたほうが得だし、住み心地も上々です。 (^^ゞ
大工もいい仕事ができ腕が上がります。このページをご覧になられている方で、家を建てる計画のある方は、プランの一つに加えてみてはいかがでしょうか。
