総真壁造りの家
京都には杉や桧が沢山植わっています。今回は地元の樹木を使って地元で新築する事になりました。
普通の新築に比べて柱も梁もかなり沢山入れています。真壁の場合、大工さんの労力が増えますが、快適で温かみのあるお住まいとなりました。
壁は地元の杉材。柱も地元の桧材です。建具は品ベニヤ。床はコルクマット敷です。
ステンドグラスを1枚いれると、部屋全体が引き締まりますね。
柱に溝を突いて杉板をはめ込んだので、大工さんは時間がかかりました。
リビングの天井は構造用合板と杉の梁を表しにしています。このアングルからみえるだけでもかなり沢山入っているのがわかりますね。
建具はできるだけ引戸にしています。右手の壁に紙張障子がみえます。
手前にあるのは、キッチンの対面カウンターです。
米松板の手刻階段です。西川敏雄君が頑張って造りました。窓がたくさんあって明るい階段です。
壁は塗り壁にするとお金もかかるので品ベニヤです。これは柱に突きつけです。5段廻りが歩幅的にも登りやすいかと思います。
2階の天井も梁や火打を見せています。
場所によっては、天井を張るのに比べて手間が掛かります。小さな壁も全部ベニヤを切り込んで入れたので、構造用合板の印字も見えています。真壁としては一番手ごろなつくりです。
子供部屋は、ロフトを造って、布団が収納できるようになっています。
洗面所は家族1人づつ専用の収納付鏡を並べています。鏡上にも窓を大きく配置したのであかるい部屋になりました。
結果的には、どの部屋も同じ意匠にすることにより、無垢材の柔らかい質感に、調和の取れた、空気感が上手く絡み合い、飽きのこないお住まいになったと思います。
今回の工事は、西川敏雄君をはじめ、たくさんの大工さんに頑張ってもらいました。細かい注文をだしたので、大変だったかと思いますが、大工さんの頑張りで本当に綺麗に仕上げることができました。この現場を通じて、これからも、弊社の大工さんたちを大切にしたいと、つくづく感じることができました。