注文住宅 4枚引戸の家
今回の建物は敷地がとても広かったので、外構と建物をいかにバランス良く組み合わせるかという点に気を使いました。
外観、内観共にとてもシンプルに仕上げたので、統一感のある建物になったと思います。
数奇屋門です。「和洋折衷な感じで建物の雰囲気、町並みと合うように」ということに配慮してプランしました。
屋根は、瓦棒葺き(ガルバリウム鋼板)ですが、面積が小さいので通常の瓦棒よりも少し小さいものを使用しました。壁は、目の細かい吹付け仕上げとし、色を建物外壁に合せて一体感を保っています。
板塀は、檜の板を横張りにし、アヤメ調とすることによって通風できるようにしました。
小屋組みです。軒桁に垂木を両流れ1組ずつ先に止めていき、その上に化粧野地板を張るというシンプルな造りですが、従来の小屋組みとは違って棟木、小屋束等を無くした分、実は手間暇が掛かっているのです。
屋根は軒桁の端4箇所のみに支えられているので、下から見上げると屋根が宙に浮いているような錯覚をおこします。
材種は松の節無しで統一し、オスモカラー塗装仕上げとしました。かなりかっこいいと思うのですがいかがでしょうヽ(^。^)ノ
門から中へ入ったところです。
スロープのような緩やかな階段にすることによって、ゆっくりと玄関へアプローチすることが出来ます。
2段式手摺りを両サイドに設け、より上り下りし易くしました。
アルミサッシは感じの良いシルバー色とし、玄関引戸は数寄屋門とあわせて木目調にしてみました。
外壁はサイディングですが建物外観と外構とのバランスは良くとれていると
思っています。
リビングです。
南側上部を吹抜けの勾配天井とし、トップライトを設けることによって開放的な空間に仕上がりました。また、トップライトによって、光の届きにくかった北側のキッチンまで採光できるようになっています。
内装仕上材はできる範囲で健康材を使用しました。
壁の漆喰塗りと、勾配天井(杉板)、床(桜)、腰板(杉)、木製建具等の木との調和がとても感じ良く仕上っていると思います。
和室入口です。
上の写真が、引戸を閉めたところ。
4枚引込み戸を閉めると和室(客間、応接間)として使うことができます。
下の写真が、引戸を開けたところです。
開けるとリビングと一体化し畳コーナーとして使うことができます。
建具高さが2,350㎜ありますので、開けるととても広々として気持ち良いです。
先程のリビングの吹抜けと同じ場所なので、より開放的なお部屋となります。
玄関収納です。
コの字型は収納量、デザイン性共に優れたタイプだと思います。
材種は杉無垢板を使用し室内仕上材に合せました。周りの腰板、壁の漆喰と本当に良く合っていると思います。
弊社ではなるべく「節があっても良いから無垢材をふんだんに使用し、また、人が触れることのできる場所には健康材を」お勧めしております。
そうすることによって家の中に木の香りが拡がり、気持ちの良い家になるのです。