秋千(ブランコ)のある家

ご夫婦とお子様2人の4人家族のお住まい(木造2階建、延床約90㎡)を新築させて頂きました。
1FにLDK+水廻り、2Fに寝室(3室)+勉強スペースという一般的な間取りではありますが、一室空間型とし動線を簡潔にすることで、家の内外にたくさんの居場所をつくることができ、どこにいても家族の存在を感じられる楽しい空間となりました。

アルミサッシの高さに合わせて天井高を決めています。余分な空間を極力廃し、できるだけすっきりと納めるように工夫しています。天井・壁はEP塗装。床は楢無垢板。幅木も壁面に納めて壁と同じ色に傷の付きにくいウレタン塗装としています。

キッチンはシンク側は家具工事。コンロ側は既製品。吊戸棚の下端に窓がきっちり納まっています。
このお住まいは建具は全て引戸で製作しています。

右手はTV置き場。壁面収納を配しました。
左手は洗面への引戸。建具枠をあまり見せないようにシンプルに仕上げています。
台所以外はほぼ全てダウンライト。LEDも安くなりました。

フェンスも床も雨に強いデッキ材(イタウバ)。
窓を開けると、部屋が広く感じるように工夫しています。

2階のホールを少し広く取り、PCスペースと本棚と小屋裏収納への梯子を配置しています。
机はタモ集成材、本棚はタモ集成材とシナランバーです。

トイレや洗面にはアクセントでモザイクタイルを張っています。
できるだけ、モノトーンで統一感を出しました。
タイルの上端がガラスの下端と合ってないようですが、ガラスをあければ、収納の下面とタイルが揃って見えるようになって\います。

秋千:子どもさん向けのオマケ。これは製作簡単です。
表札:ポストと窓とインターフォンと幅をぴったりそろえています。
表示錠:建具框の幅と表示錠の芯をそろえています。
タオル掛とWC収納:ちょっとおしゃれにしてみました(^^ゞ
プレカットを発注する段階では窓の高さや出入り口の高さ等、殆どの寸法が決まっていたので、施工精度をかなり高めて工事することができました。
建物のポイントは、1・2Fの階高を低く抑え、重心を下げることによって、外観のバランスが非常に良くなったと思います。
更には、天井高さを2,220㎜(サッシ高さ2,200+枠厚み20)と低く抑え、椅子に座ったり、床に寝転んだりリラックスしている時に落ち着く、程好い高さ設定としました。
もちろん天井高さをなるべく上げて開放的なお部屋をお望みの方には不向きですが、天井高さを下げることによって、お部屋のプロポーションがとても良くなったと実感しております。
ただし、LDKの天井を全面低くしてしまうと圧迫感がどうしてもでてしまうので、一部を吹抜けにしたり、天井高さから外部へ開口したりと、一工夫することによって、デザイン良く低く落ち着いたお部屋の中に、相反する開放的な空間を造り出すことができると考えております。
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