注文住宅 枝垂桜の家
このお住まいは、土地を不動産屋さんから購入されたにもかかわらず、建物を弊社で施工させていただいたものです。大変ありがたく感じ、職人さんともども一所懸命がんばってお仕事をさせていただきました。
今回も、外観はあまり凝った仕様にせず、1F居室に手をかけるようにしました。
更地から建物ができるまで


整地済みの土地です。
地盤調査したところ、大変良好で改良工事は不要との結果が出ました。
ベタ基礎にしています。少し暑い時期でしたので、コンクリート打設後、ひび割れ防止のために、シート養生の上、水を張りました。


布基礎も、後々のメンテナンスのために、立ち上がり400㎜確保しています。
クレーン車を使って棟上をします。今回は、化粧梁・化粧柱が多く、少し気を使います。
全て4寸角。和室と通り柱は桧。その他の管柱は杉材です。


防水紙と防水紙の継ぎ目を防水テープで密着させます。
通気層を通る上昇気流が、室内に入るのを防ぐためです。
これにより、気密性が向上し、「室内のドアを開けるのに少し抵抗がある」ようになります。
また、縦張サイディングですが、通気を良くするために胴縁も縦に張っています。(ちょっとめんどくさかったです)
外観はシンプルに、内装は木を沢山使って

外壁は窯業系サイディング。
外塀は、レッドシダーにキシラデコールを塗っています。
外塀の土台の下の基礎パッキンは、見えるところなので、栗を使いました。


玄関前アプローチは、飛び石+大磯の洗い出し仕上。
玄関上天井は、網代煤竹押。下駄箱は京都産杉材で製作しました。

米松の構造梁を見せたリビングです。
羽子板ボルトを入れた穴が見えるので、梁の両端に、半割の材料を張り上げ、
その上に間接照明(クリプトン球)を仕込みました。
壁は漆喰塗。床は桜無塗装品+ワトコ塗。正面の左の建具2枚は片引になっていて、
全開する事ができます。奥の和室との一体感を出すためです。


天井は、2Fの床材表し仕様にしていましたが、どうもきれいにあがらないので、米杉の突き板を底目地を取って張り上げました。
キッチン前のカウンターは、水目桜を加工して取り付けています。
カウンターの下に洗い物を置きたいとの要望がありましたので、
ステンレスでBOX状に覆い、水がキッチン側に流れるように勾配を取りました。



2Fは大壁仕様です。
1Fとメリハリをつけています。
壁は紙クロス。床は、松厚38㎜一発張。建具は杉板1等材。
床の塗装は柿渋で、お施っさんの奥さんにやってもらいました。
お住まいだけでなく、外構も弊社でさせていただきました。
植木はこれから自分で植えていかれるとのことで、枝垂桜やソヨゴなど、 ポイントとなる木のみを弊社で植えました。
そうすることにで住まいに愛着が沸いてくるんじゃないかなぁと思っています。