下鴨 京町家II
今回工事をご依頼頂いた建物は昭和初期に建てられた2階建ての仕舞屋(しもたや:お商売をされていない普通の町家)です。
以前に住まわれていた方が既に浴室、WC、階段、2階等はリフォームされていたため、今回は省略。主な工事範囲は生活のメインとなるLDKと、そこから繋がる階段廻りが対象となりました。
1階はもともと通り庭に面して表の間、中の間、奥座敷と、ごく一般的な配列だったのですが、今回の工事では奥の座敷を残してそれ以外をLDKの1室にしつつ、更には2階との関係にも配慮して計画をさせて頂くことになりました。
今回の改修のポイントは、
- LDKを1室として連続性のある開放的な空間にしつつ町屋の質感と融合
- オープンの階段から2Fのフリースペースとの距離感を確保
- 火袋の復元とWICの新設
の3点です。
今回の工事で特に考慮したのは、火袋から入る光とLDKとの関係をどのように纏めるかということです。
もともとは火袋下には天井が貼られていて、天窓はありましたが閉鎖的な空間に置き流しが設置されているという状況でした。 そこで、冬の寒さという問題点はありますが、せっかくの火袋からの採光や開放感は有効に利用したいので、天井を破りそこへキッチンを配置し、明るい開放的なキッチンを計画しました。
このおかげで、隣のLDは、キッチンから間接的に入る火袋からの光と、出格子からの2方採光とし、こちらも同様に明るい空間とすることが実現しました。
町家の中の間(ダイドコ)等は、特に光の入り難い位置にありますので、工事の際にはできるだけ自然光を採れるように計画しようと心掛けるのですが、間取りや構造の問題から断念することもしばしばです・・・・。
今回は特にうまくいったと思います。!(^^)!
もともとは火袋下には天井が貼られていて、天窓はありましたが閉鎖的な空間に置き流しが設置されているという状況でした。 そこで、冬の寒さという問題点はありますが、せっかくの火袋からの採光や開放感は有効に利用したいので、天井を破りそこへキッチンを配置し、明るい開放的なキッチンを計画しました。
このおかげで、隣のLDは、キッチンから間接的に入る火袋からの光と、出格子からの2方採光とし、こちらも同様に明るい空間とすることが実現しました。
町家の中の間(ダイドコ)等は、特に光の入り難い位置にありますので、工事の際にはできるだけ自然光を採れるように計画しようと心掛けるのですが、間取りや構造の問題から断念することもしばしばです・・・・。
今回は特にうまくいったと思います。!(^^)!
現場監督 米沢和也