陶工房 器土合爍
錦市場内のお施主さまです。昔ながらのお蕎麦屋さんを全面改修し、「陶工房 器土合爍」がオープンしました。

いつも、窯から焼きたての器をたくさん展示しておられます。
たくさんのお客さんで賑わっているお店ですので、錦市場にお越しの際は、是非のぞいてみてください!
リフォーム中の町家

今回は、京町家作事組(設計:アトリエRYOさん)のお仕事です。
普段、賑わっている錦通りも夜になると人影もまばら。
この時期を狙って建物の外部に足場を組みます。

まわりはお店ばかり。
埃が飛び散らないように建物を覆います。
大抵、夜の作業になります。

内装を解体し、土間を割って水道配管をやりかえます。
ガラ出しも周りのお店が閉まってから。
材料搬入もまわりのお店が開く前です。

解体が完了しました。
一般の店舗工事のように見かけだけきれいにするのではなく、基礎・構造から手をつけていきます。
町家を長く残していきたいというお施主さんの気持ちの表れです。

柱も足元が痛んでいるので、根継をしました。
1F床を撤去したので、壁が足元までありません。
そのため、大工さんたちが足元の竹を編んでいます。

蔵の左官工事です。
壁厚があるため、なかなか乾きませんでした。
それも、いい思い出です。
リフォームを終えた町家
今回、完成写真の中にコメントを書き込んでみました。
お施っさん自ら撮られた写真です。






お施っさんがとっても良いカメラをお持ちでしたので、撮りためたのを送っていただきました。
工事用カメラとは一味違います(笑)。







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そう覚悟を決めているのですが、今回は、いつも以上に一所懸命頑張りました!
少し愚痴っぽいかもしれませんが、3題がんばりばなし[3G]をご紹介しましょう。
[1G]
材料、道具の搬入・出は周りのお店が全て閉まった後の夜間か早朝にしか行えなかったのです。
解体の時にはガラを内側に一旦集めておいて、ご近所のお店が閉まって人通りが少なくなってからの搬出となりました。
この作業が連日続き、着工当初あの時の不安な気持ちは今でも忘れられません・・・。
[2G]
写真にもありますように錦通り沿いの外壁正面を全てベニヤで囲って密閉しました。
これは、近隣のお店が魚屋さん、お惣菜屋さんなどのように食材を扱ってられるお店が殆どなので、 埃や音でご迷惑をお掛けしないように行ったのですが、やはり、これも夜間作業となりました・・・。
特にこの作業は、ベニヤを貼る為の骨組などを現場の前まで搬入したかったので、 人がほとんど通らない夜中にしか作業できませんでした。
昼間は普通に働いて、夜食を食べてそのまま現場へ戻る・・・
大工さんたちの頑張りに本当に感謝感謝です。
[3G]
コンクリートを打設する時もまたまた頑張っちゃいました!
京都では生コンクリート屋さんは夜間には配達してくれず、早朝なら渋々ということでした。
それに加えて、周りのお店の仕込み時間が始まる前に終わらせないといけないプレッシャーも。
それらを考慮すると、なんと朝の3時からの作業!
建築工事というのは、様々な人の力が巧く合わさってこそ良い建物が出来るということを改めて感した現場となりました。
これからも続けて努力していこうと思っております!
錦で改修を考えられている方がいらっしゃったら、どんな苦労も楽しくこなしていく自信ができましたので、是非ご一報くださいね!