火袋階段の京町家I
長いあいだ京町家を探しておられてやっと見つけられた物件です。
初めて拝見させていただいたとき、とても状態がよいのにびっくりしました。
- 床下に石灰を撒いておられるし、
- 屋根は新しく葺き替えておられるし、
- 柱・梁などの構造材はほとんどいがんでいないし、
- 白蟻の害は風呂・トイレだけだし、
- 小屋裏は綺麗に掃除してあったし!
こんなによい物件はめったに見つかりません。
古家に価値はつかないとはいえ、住んでおられた方の気持ちが伝わります。これからも大切に住みつづけていただくために、いろいろと工夫をしてみました。
既存の間取りを活かして改修

文章をクリックすると施工後の写真になります。
(写真の下に簡単な解説をつけました)
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京町家の改修には細かいところに気を配る

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(写真の下に簡単な解説をつけました)
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建具以外にも、机や裁縫箱や塵取も残っていました。
建具を再利用するのとしないのとで、これだけ違うものかと少し驚きました。
費用面ももちろんですが、古い住まいに古い建具が違和感なく収まるのはとても心地よいものです。
大切に残されてきた町家を大切に残す。京都で町家改修に携わるものにとって本当に嬉しい出会いだったと思います。
町家を探しておられる方はたくさんいらっしゃると思いますが、よい物件に出会えるまであきらめずに探し続けてみてくださいね。