さざれ石のある京町家
昭和14年に建てられた町家で、間口2間半×奥行7間半の主屋の奥に、さらにハナレ棟が建てられていました。
大変奥行きが長く、特にハナレは、戦後に大きくリフォームされていたため、ご予算を元にメリハリを効かした工事になりました。

今回は、京町家作事組(設計:アトリエRYOさん)のお仕事です。
側柱の足元から直していくので、1階の床組は全面解体することになりました。

主屋については、西の側柱が3-5cm沈下していたため、揚げ前と土台の不陸調整を実施。さらに破断したコンクリート製の布基礎の強度復元と、土台の接合補強を実施しています。また、それに伴い、崩れた土壁も修復しました。

表側ミセノマ6帖を土間使いの明るいキッチンにしています。
お料理が楽しくなりますね♪

お座敷です。
垂直・水平が直り、建てられた時のきれいな状態を復元しています。

幅1間半&2階建てに増築されていた渡廊下を、幅1間&平屋建てに減築し、失われていた前栽の美しいプロポーションを取り戻しています。

このさざれ石は、建築当時にしつらわれた、贅沢な普請です。

ハナレも同様に、不動沈下した柱を、土台修復して揚前。
こちらは、あっさりと洋風に仕上げています。
床は松板。壁はクロス張です。

天井から光を採り入れています。

床は杉板を古色塗りしています。
関連業者の皆様、ご苦労様でした。
この建物は、母屋、ツナギ棟、奥屋と大きく3つに分かれています。仕様も使い方もそれぞれ異なります。
母屋は、槌壁の伝統構法、ツナギ棟は渡廊下ですが、ここだけでも、ゆっくりとくつろげるくらいに明るく、落ち着いた仕上がりです。
奥屋は、フローリングの床にクロス張と母屋とはまるで違う仕上げです。それぞれ、お母さんとお子さんがお住まいになるということで独立した生活ができるようになっています。
大変住宅が密集している地域での工事でしたので、工事中は大変気を使いましたが、こうして完成してみると、本当に工事をしてよかったなと思いました。ありがとうございました。
この建物は、母屋、ツナギ棟、奥屋と大きく3つに分かれています。仕様も使い方もそれぞれ異なります。
母屋は、槌壁の伝統構法、ツナギ棟は渡廊下ですが、ここだけでも、ゆっくりとくつろげるくらいに明るく、落ち着いた仕上がりです。
奥屋は、フローリングの床にクロス張と母屋とはまるで違う仕上げです。それぞれ、お母さんとお子さんがお住まいになるということで独立した生活ができるようになっています。
大変住宅が密集している地域での工事でしたので、工事中は大変気を使いましたが、こうして完成してみると、本当に工事をしてよかったなと思いました。ありがとうございました。
現場監督 村上 幸男