西陣の京町家Ⅱ
京町家リフォームの前と後
長年ご商売をされていた悉皆屋さん。
何度も改修され、店舗として活躍していた町家。
いろんな思い出、たくさんの出会いを経て今も残る。
でも、時は流れ、お店はなくなったが解体するには忍びない・・・
大切な住まいだからこそ、「ご苦労さんだったね」と声をかけてあげたいですね。これからも、末永く苦楽をともにした住まいとともに暮らしていければ素敵です。
文章をクリックすると施工後、●をクリックすると施工前の写真になります。(写真の下に簡単な解説をつけました)
京町家を『美容整形』ではなく『骨格』から直す
家族が増えるにつれ何度もリフォームされた京町家。
遠隔地にお住まいだったが、メールと写真で進捗をお伝えし、痛んでいるところは隠さず報告。安心して住んでいただくために、協力業者さんと一緒に最善を尽くした。
工事中の写真をいくつか抽出。どんなリフォームをしたのか参考までにお伝えしてみたい。
- 京町家 内部生コボチ
- 京町家 土間コン打設
- 京町家 解体して判明1
- 京町家 揚げ前
- 京町家 解体して判明2
- 京町家 解体して判明3
- 京町家 側繋 復元
- 京町家 柱の根継
- 京町家 断熱施工
- 京町家 鎧張復元
文章をクリックすると施工中の写真になります。(写真の下に簡単な解説をつけました)
今回も、元の姿に再生。もちろん、長く住み続けるために『見かけ』だけではなく『見えないところ』まで手を加える。
苦労も大きいが、竣工したときの達成感はなんともいえない。
蘇った『構造』は、それ自体が『意匠』。そんなに厚化粧しなくても十二分に美しい。
骨(構造)を直し、内臓(設備)が一新された京町家。安心で美しい空間が再生できたと思う。