Be 京都
古い町家/町屋を、アートギャラリー&レンタルスペース(貸教室)として再利用するために、大規模に改修しました。
今回は、町家の外観がかなり改造されていたため、昔の雰囲気を取り戻すために大幅に手を加えました。
画像の上にカーソルを重ねると、施工前(または施工中)の写真が表示されます。
昔の出格子を復活させた意匠にしました。
2Fは、虫籠窓は大変なので、明り取り用の下地窓を新設しました。
表の3枚引き戸をあけると、イベントのときに表通りと一体となった雰囲気を作ることが出来ます。
集客力向上のためのちょっとした工夫です。
玄関ホールから2Fにあがるように作り変えたため、2Fにぐるっと廊下を作りました。
そのため、新しく、梁をたくさん仕込んでいます。
予算面から米松になっています。
新しく作った材料は白木のまま存置し、古い材料とコントラストを出すようにしています。
もともとの建具を撤去し、3枚片引戸にしているのがよくわかると思います。
上部に見えている縦格子は、2F新設廊下の手摺です。
床は京北町(現在は、右京区に編入されました)の杉材を使っています。
府内産木材の利用を促進する観点から、お施主さんと相談して調達しました。
奥の和室は、せっかくなので、そのまま畳敷きにしています。
2F表の間です。
壁を塗り替え、スカッとした展示スペースにしています。
もともと、荒壁下地で壁が凸凹しているため、展示物が壁面に張れるように左右とも大壁仕上にしています。
真っ暗で閉鎖的な空間でしたが、明かりを取り、吹き抜けを作りました。
2Fの窓からの光が1Fに差し込むような構造になっています。
正面左手の梁上にのっているのは、西川くんです。
同じ廊下を別の角度から見ています。
たくさんの方がこられるので、少し高めの手摺にしています。
開館日が決まっていたので、たくさんの職人を入れて仕事をさせていただきました。 なんとか、工期どおりに工事が終わりほっとしています。
改修の模様は、館長さんのブログにも取り上げていただきました。 開館日には、弊社の宣伝ブースも設けていただき大変嬉しく思っています。
町家も改修の仕方を工夫することにより、このような公共施設に生まれ変わることもできました。 今後もこうした仕事に精力的に取り組んでいきたいと思っています。