松ヶ崎 古家大改造
松ヶ崎で築80年近くたった古家を改造しました。
増改築を4回経た古家で、
基礎が1間毎に割れている。
柱が4~5ヶ所も抜かれている。
柱が床~天井の間で2~3センチずれている。
2F天井まわり、4~5箇所雨漏り跡あり。
といった状態でしたが、大規模な改修を経て新築と見間違うくらいの住まいに生まれ変わりました。


2F窓は「格子付掃出窓」でしたが、これを「肘掛窓にし、足元には羽目板を貼りました。
窓は全てアルミに取り替えました。臭気筒跡にも羽目板を貼り、外部は左官下地の跡リシンを吹きました。
また、冠木門は古かったので最初廃棄とも言われていたのですが、洗いを掛けて新品のように生まれ変わりました。今、台桧はなかなか手に入らないため、新しく作ると700万はかかります。
冠木門の位置も、車を2台入れるために、右へ約400㎜移動させました。


キッチンで一番苦労したのは「レンジフードの排気をどこに抜くか」という点です。
というのは、丁度抜こうとしているところに、梁が走っているため、フードの裏側に添梁を2重に入れたのです。 施工後の写真ではわかりませんが (^^ゞ


もともと、普通の幅750㎜の洗面化粧台(設備メーカーが発売している製品)を据えつける予定だったのですが、お施っさんが「ホテルのような!」とおっしゃったのでこうなりました。
費用は当初予算どおりでおさまりました。
広い洗面の場合はきれいに見えます!
(カウンター:イビ、洗面ボウル:TOTO、鏡1,200㎜角(特注)、収納棚:永大、照明:コイズミ)


既存の壁では、地震の際崩壊の危険があるため以下の耐震補強を行いました。
土台追加・・・・・・・・リビング西側、台所北側 10.5m
構造用合板設置・・1F広縁、南トイレ、冷蔵庫脇 他 12ヶ所
筋交新設・・・・・・・・1F広縁、南トイレ、2F洋間 3ヶ所
柱新設・・・・・・・・・・1F玄関物入内部、階段脇、リビング入口 3ヶ所
そのため、壁厚が厚くなったり、収納が狭くなったりしましたが、安心にはかえられません。


リビングは、「和室」+「和室」+「広縁」を「洋間1室」に改造しました。
ただし、耐震補強用の耐力壁が2箇所でておりますが、割り切っていただいております。


おせっさんが、猫を飼っておられるので、ドアを開け閉めしないでも済む様に、「猫ちゃん専用ドア」をつくりました。
この建具はアガチスの戸襖で、多分日本に1つしかないと思います。 (^^ゞ
左手の階段は、大工さんに「なんかやってよ」とお願いしたら、適当につくってくれました。
右手壁際には米松の明かり取りを、正面は余った桧でW型に模様を付けました。