2.上京区 古い駒寄せの新調
今回は、建物ではありませんが、大工職人さんの仕事が良くわかると思い、取り上げてみました。
場所は、京都市のほぼ中央。某省庁が管理する巨大な御苑(^^ゞの駒寄せの更新工事です。国内産桧の良い材料を使い、かなり厳しい施工が問われますが、職人としては楽しい工事の1つです。
段取りとしては、工場で加工を行った後、現地で細部の削り合わせや組みたてをしていきます。住宅とは少し違いますが、大工さんの仕事がよくわかってもらえるのではないかと思います。
第1回:解体・材料検品

古い駒寄せです。
かなり古く、あちこち腐朽して崩れかかっています。
これと、ほぼ同じものを作ることになります。

金物も錆びていますが、厚みがあるのでこれは再利用します。
(錆止めの上、再塗装することになります)

解体しています。
一部をはずすと、全体に前にばたりと倒れてくるので、補強しつつ解体します。

材料が入りました。全て検品しています。
思っていた以上によい材料がそろいました。

『岡利さんありがとう!』です。

含水率も測ります。人工乾燥した材料です。
さて、いよいよ、次回から、墨付・加工です