1.上京区 塗り起しの家
市内の住宅、商店、マンション等いろんな建物がたちならぶにぎやかな区域ですが、この建物の周囲は比較的静かなところです。
敷地の両側は隣家がほぼ境界いっぱいに建っています。この建物も境界いっぱいを使って建てることにしました。
まずは、基礎工事から…
第1回:基礎工事

大きく奥が深い敷地なので、コンクリート打もポンプ車で。

鉄筋もしっかりはいっています。
(6-D10)

打ち上がって、型枠を解体しています。

内部の土間コンクリートを打ち終えたら、いよいよ塗り起し用の足場を組みたてます。
さあ、これからが、大変だ。
お天気が続きますように……
塗り起しとは、境界いっぱいに家を建てたいが、既に両側の隣家が先に境界いっぱいに建物を建てているときに使います。
あらかじめ、両側の壁を所定の位置から70~90cm内側に骨組みを組み、外部の下地を張り、防水紙を張り、外部の壁を先に仕上げます。当然、窓も、破風も、水切りも全てつけます。それから、所定の位置まで壁を動かして、納めます。現在では、これをやる工務店は少なくなりましたが、外壁がきっちりと仕上がり、かけた費用だけの効果は充分あると考えています。
実際の塗り起し風景は次週……