研修風景
2018年 従業員実務研修
さて、今回は、米沢君が行き先を考えてくれました。さらに、いつも手配をしていただいている旅行会社の山本さんも添乗していただき、大助かりです。
まず、初日は、三徳山三仏寺の投入堂です。
まず、和尚様のお話を伺います。
慶雲3年(706年)に役行者が修験道の行場として開いたとされ、その後、慈覚大師円仁により嘉祥2年(849年)に本尊釈迦如来・阿弥陀如来・大日如来の三仏が安置されたとされているそうです。
早速、貸与された「六根清浄」と書かれた輪袈裟を身につけ、すぐ裏にかかる宿入橋から行者道を登り、奥院に向かいます。
片道一時間ほど。修行と称しますが、単にアスレチックを楽しんでいるみたいです。
文殊堂手前の築山で一息。
左から、足達、牛田、大久保、小野、築山、中村、三谷君。
鐘楼をくぐります。
ひとり一回づつ突けるので、団体で行くと常に鐘の音が鳴り響いています。
一時間ほどで投入堂に到着。
山の断崖の窪みに建造された平安時代の懸造木製堂。三仏寺の開祖とされる役小角が蔵王権現などを祀った仏堂を法力で山に投げ入れたという言い伝えから「投入堂」と呼ばれています。
左手奥にわずかに見えるのが愛染堂。一間四方の小さな建物です。
その後、宿に戻って夕食です。
一日お疲れさまでした。釣希望者が多かったので、境港の近くで宿泊しました。
翌日は延々とバスを走らせ、日本海から瀬戸内海まで横断し、犬島へ。
古くから銅の製錬業と採石業などで隆盛をきわめてきた歴史がありますが、今ではすっかり現代アートで有名になりました。
宝伝港からフェリーに乗って到着です。
最初に、犬島精錬所美術館へ。
天気が良いので、気持ちがいいですね。
(実は、次の日、台風21号が到来し、大変なことになりますが…)
船着場付近。
犬島精錬所は、かつて銅を精錬するために、最盛期は2,000人を超える従業員がいたようです。しかし、銅価格の暴落などにより1919年(大正8年)には操業を停止、1925年(大正14年)に廃止になった悲しい歴史があります。
その後、ベネッセ会長の福武さんが買い取り、美術館としてにぎわっています。
煙突前で、記念写真をパチリ。
精錬所の煤煙による煙害が大変だったとのことですが、今ではすっかり町のシンボルです。
黒くて大きなレンガが特徴の精錬所。
第一次世界大戦前の賑わいが嘘のようです。
その後、犬島「家プロジェクト」を見学。
犬島の集落に「日常の中の美しい風景や作品の向こうに広がる身近な自然を感じられるように」との願いを込めて、かつて建っていた民家を利用し、作品として展示されています。
これは、C邸。
これは休憩所。
こんなところも、アートです。
これは、F邸。
建物の中は、発泡ウレタン?が、うにゃうにゃとのたうち回っていました。
アート難しいです。
島を一周し、船が出るまで、ちょっと一休み。
いつも、たくさんの施設を回りまくっていますが、今回はゆっくりしました。
こうして、ゆっくりしている間にも、台風21号はひたひたと近づいています。つかの間の静けさを満喫できた2日間でした。
どうしても行きたかった投入堂と犬島。かなり距離が離れていましたが、無理して回った甲斐がありました。
ほんとうは、もっとたくさん行くところを予定していたのですが、山本さんに「無理」と言われ、一部断念しました。結果的にはそれが正解でしたね!
さて、来年は誰が企画してくれるでしょうか?