アラキ工務店 京都市右京区:京町家、古民家、大工さんと建てる家

アラキ工務店 株式会社 アラキ工務店

Q3.無垢材のゆがみ

A3 無垢の木は生きています。だから動いて当然です

「建てててからほとんどゆがまない家というのを望んでいるのであれば、鉄骨造、RC造にするか、集成材を使うべきでしょうね。無垢の木は、必ず反るのよ。そもそも柱といっても、工業生産品ではなく、生きていた木ですから、年輪も同心円状ではないでしょ。生きていたときに太陽のあたっていた方向に曲がろうとするのよ。木は切られてからも呼吸しているからね」
「また、建具とかはね。押入れの中と外とは、乾燥の仕方が変わるから、梅雨の季節には表に膨らんでくるの。床板も同じね。梅雨の季節には膨らんでぴったりしてても、冬の乾燥する季節はそれこそ、鉛筆が入るくらいすく事もあるわ」

「えーっ? そんなのいやだなぁ。隙間に入ったゴミが取れないね」

「そうね。だったら集成材とかMDFをを使えばいいわ。住宅展示場にいったらたいていこれね。集成材というのは、薄く切った木材を木表・木裏互い違いにはりあわせ、表面に薄く切ったきれいな板で化粧したものよ。また、MDFというのはチップを固めた合板ね。いずれも接着剤で固めているから、なかなか反らないわ。

「また、敷居も反らないように施工していても、両端の柱のある部分が2階の重みで下にさがるので、引戸もがたつくようになるのは良くあることなのよ。建てて5年後くらいたつと、建物が落ち着くから、それから建て合わせをするのがいいわね」

「あっそう・・・ 僕間違った事いっちゃったね」

「わしは気にしとらんから心配せんでいいわぃ」

「『木が反ってきている』のと、『建物が傾いてきている』のとは根本的に違うから注意してね。特に、建てて直ぐに思わぬところから雨漏りがしたり、戸が自然に開いたりといった場合は、不同沈下の恐れもあるから、早めに専門家に見てもらったほうがいいわね」

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