Q4.人件費
A4 人件費を考えれば安いです。嫌なら自分で直しましょう
「水道補修で8,000円が高い!? これは辛いわね・・・ ○○シアンよりたぶん安いと思うわよ! だって、電話を受けて、現場まで行って帰ってくるだけでも4時間くらいかかるでしょ。材料代は安いかもしれないけれど、職人さんの手間代を考えてあげないと水道屋さんがかわいそうね」
「すみません・・・ シュン
「大工さんの手間代も同じね。
「まず、さっきの話だと、大工さんが3.5日くらいかかる勘定だと思うわ。でも、手の早い腕のいい職人さんがきてくれたのかもしれないでしょ? もし、大工さんが丸5日かかったら、余分に手間代払ってくれるかしら?」
「それは払わないわ! だって、見積もりで金額決めてるもの」
「だったら、払う段になって高いとか、安いとかはいいっこなしよ。
「あとね、日本の場合、大工になるのには5年間の丁稚奉公の後、6年目でやっと1人前になり、墨つけができるようにるわ。(これを年明けというの) そうして、技と知識を身につけたとしても、1日22,000円位でしょ。これでは、欧米と比較しても安いんじゃないかしら。大工さんは大工道具も自分の給料の中から買うし、車代も、ガソリン代も大工手間に入っているわ。仮に一般のサラリーマンが年収600万として、勤務日数(約250日)で割ると、2.4万円/日・・・ これと比べると大工の日当は必ずしも高くないのよ」
「はーい」
「一般土木工事の日雇い労働でも18,000円/日だから、大工の日当とあまり差がないわね。もちろん、『軽天大工さん』とか『ボード大工』さんとかは土木工事の手当てより安い場合があるわ。でも、これは技術が要らないから、普通の大工さんと同じように考えたらダメ。大工は誰でもできる職業ではなく、特殊技術が必要なのですから、もっと待遇を良くしていくべきではないのかなあと思うんだけど皆さんどうかしら・・・」
「うーん。でも、やっぱり安いほうがいいなぁ」
「それだったら、自分でやったほうがいいわ。ホームセンターに行くと、無料でもらえる冊子が置いてあったりするわ。道具をそろえるまではちょっと費用がかかるけど、案外簡単よ」