10.京町家の外壁修理
水が足元や屋根から侵入しないように工夫します。
第3回:水仕舞,板金
![板金下地](image/yukio_gaiheki/yukio_gaiheki15.jpg)
![ケラバ鈑金](image/yukio_gaiheki/yukio_gaiheki16.jpg)
こちらのお住まいでは、大屋根のケラバ瓦を出すわけにはいかないので、木下地施工の上、ケラバを鈑金で納めています。
外壁鋼鈑面に被せる形で施工し、天端から水が壁内に入らないようにしています。
![破風下地](image/yukio_gaiheki/yukio_gaiheki17.jpg)
![鈑金巻](image/yukio_gaiheki/yukio_gaiheki18.jpg)
こちらは、建物が隣地と逆側に60mmほど傾いていたため、破風面ちょうどくらいで瓦の割付ができました。
破風は取り替えた上で、鈑金で覆いました。
![足元水切](image/yukio_gaiheki/yukio_gaiheki20.jpg)
![サイディング張](image/yukio_gaiheki/yukio_gaiheki19.jpg)
古くても、なんらかの基礎が立ち上がっている場合は、その基礎上部に水切りを打ちます。
一方、葛石が隣地盤面より低い場合は、隣から水が入ってくる恐れがあります。隣家がどうなるかわからない場合はなおさらです。
今回は、足元を掘り、葛石に被せるようにして窯業系サイディングを張ることにしました。
![樹脂モル塗](image/yukio_gaiheki/yukio_gaiheki21.jpg)
![水切鈑金](image/yukio_gaiheki/yukio_gaiheki22.jpg)
先ほどのサイディングに樹脂モルタルを塗っています。本物の基礎のようにみえますね。
隣地境界際に隣のブロックが積んであったりする場合は、隣の了解を頂いたうえで、ブロックの上端全体を覆うように出幅の大きい水切鈑金を作って納めます。