4.荒壁の家
第2回:屋根・小舞
屋根工事です。
引掛け桟瓦を葺きます。軒先は一文字瓦(先が平らな瓦)を葺きます。
割付後、まず天窓を取りつけます。 天窓がこのように近くに並ぶと割付がかなりむずかしくなるます。
天窓間の距離と、瓦の大きさを勘案して、全体の寸法を決めます。
通りよく葺いていきます。 勾配がキツイので、瓦を置くにも注意が必要です。
天窓まわりの納めです。 この屋根の水の流れは早く、特に漏水に注意する必要があります。
平部分が大方葺けました。
熨斗、鬼、棟と施工していきます。
きれいに葺きあがりました。天窓まわりも全て半端ナシにきれいに入っています。
勾配がきついため、立っているのが精一杯で、かなり怖いです。(^^ゞ
さて、平行して荒壁の下処理を行います。
貫が入ったところから、下地を編みます。
竹を割った下地竹と藁縄で施工します。
小舞竹が手前に山積になっています。
藁縄ではなく、ビニール縄でされるところもありますが、ここでは、昔からの方法にこだわっています。
大変手間のかかる作業ですが、編みあがりは本当にきれいです。
特に光が射し込むと、塗り込むのが惜しいくらいです。
(塗ると全く見えなくなります)
さて、全て塗り終わったところで、荒壁塗りにはいります。
左官職人さんは、塗り専門にして、土の搬入・配り・渡し等は勉強のため、弊社の若手にさせることにしました。
その様子は、次回で・・・