3.上京区 古い商家の再生
今回は、『くらしの景観・まちづくり賞2000』で優秀賞を頂戴した古い大きな商家の大改修を紹介します。
この工事は、
- ・石の上に柱が建っている⇒コンクリート基礎に全て入れかえる
- ・建物の水平が悪い⇒ジャッキアップにて全体を水平に
- ・外観:ほとんど変えない
- ・内部:保存の良い場所は、古い材をできるだけそのまま再利用
保存の悪い場所は、取替または改修
水まわり(トイレ、洗面、浴室、台所)は全て新調 - ・お施っさんが離れに住みながらの工事
等、決してやりやすい工事ではありません。
なぜなら《機械をほとんど使わずに、人手に頼る工事》になるからです・・・
第1回:解 体

施工前の外観です。
まず、お母屋の設備関係(電気・ガス・水道)を全て切り離し、仮住まいをされている離れに臨時で送ります

外部全てに、仮囲いの足場をつけ、そのまわりにシートを張ります

古い屋根です。 かなり、痛んでいるのがわかります。

内部の解体を始めています。

壁を解体し・・・

床も解体します。

屋根瓦を降ろします。 雨が降ると大変なので、天気と相談しながら、1~2日で人数をいれてやってしまいます。

野地板もめくります。
これで、屋根にシートをかけて、雨を防ぐことができます。
次回は、基礎工事です。