研修風景

2022年 大工建築技術研修 in 伊勢
第7波が終了し、蔓延防止措置も解除されて、3年ぶりの研修旅行。ただ、まだコロナが心配な大工さんも多く、希望者だけの参加となりました。
残念ながら、工場見学はどこもOKがでなかったのですが、その分著名な建築物をみる機会を増やしました。
伊勢神宮正式案内人の千種清美先生にお世話になりました。
まず、外宮(豊受大神宮)から参拝します。
いろいろと、歴史や作法などを伺いながら、学んでいきます。
せんぐう館です。
写真は、外宮正殿原寸大模型。よい材料をふんだんに使われています。
お伊勢さんは、柱を地中に埋める掘立式で、棟持柱が特徴です。
地下に実際に使われた大工道具の展示やVTRがあり、非常に参考になりました。
そのあと、内宮(皇大神宮)へ。
希望者は正式参拝をするため、バスで着替えます。
暑い日で、汗だくになりました。
五十鈴川お手洗い場。
身も心もリフレッシュしてお参りします。
お神楽をあげて、正式参拝をしてきました。
宿に戻って、晩御飯。
現場監督の大久保君が当社を離れることになったので、送別会も実施しました。
これからも頑張ってね。
世話になったみんなに、ついで廻る大久保君。
一緒にいられるのもいましばらく。
笑顔あふれる大工の斉藤君。
いい記念になりました。
翌朝は、鳥羽まで移動し、内藤廣先生が設計した『海の博物館』の見学です。
当社でも内藤先生の設計で民家を移築したことがあります。
(参考)桂坂 黒の家
館長の平賀さんから、建物を建てるときの苦労話を詳しくお聞きしました。


国指定重要文化財『賓日館』。
明治20年、明治天皇の母、英照皇太后のご宿泊に間に合うように建てられました。大正天皇が避暑や療養に滞在された建物です。
歴史はともかく、床の間の長~い柾目の落垣に感動。さすが大工さんですね。
宿泊棟も見学。なんと、平成11年まで宿泊できたとは、驚きです。
随所に手の込んだ仕事がしてあり大変勉強になりました。
伊勢川崎商人館。
町を流れる勢田川の水運を利用し、大きな問屋街へと発展した地域です。
NPO法人『伊勢川崎まちづくり衆』の西城さんにご案内いただきました。
京都裏千家とのゆかりが偲ばれる茶室です。
裏千家以外の流派の方も使えるように色々と工夫がされているようでした。
旧三の丸御殿奥書院。
平成3年、旧田丸城内建造物の一部として、314年ぶりに元の田丸城内に移築復元されました。
残念ながら工事中のため中には入れませんでした。
勝手にぐるっと一周(^^)。隣にSLも展示されてました。
盛りだくさんの研修でした。土産物屋にはどこにも寄らないと言ってたのですが、「伊勢に行ったら赤福買わないと!」ということで、わざわざ赤福買いに1軒立ち寄り。
来年は全員で参加できたらなと願っています。