アラキ工務店 京都市右京区:京町家、古民家、大工さんと建てる家

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1.仕口ダンパーの概要

製品のあらまし

仕口ダンパー

 仕口(しぐち)とは柱と梁の交点を指す専門用語で、この部分の強さが軸組工法による木造建物の耐震性能を左右します。しかし仕口を金物などによってあまりに固くすると、逆に柱や梁を傷めることになります。
 ダンパーとは地震による揺れのエネルギーをしなやかに吸収する装置のことで、当金物は、粘弾性体(高分子材料)をエネルギー吸収の主材料としております。

どんなかたち?

 1辺約15cm の2枚の折り曲げた鋼板(メッキ鋼またはステンレス鋼)の間に粘弾性体を特殊技術で接着したもので、分解すると下図のようになります。
 粘弾性体はエネルギー吸収性能の高い高分子材料で、耐久性その他の性質につき厳しい試験に合格したものを使用します。

補強のしくみ

 木造建物は柱・梁隅角部(仕口部)の変形が大きく、写真のように阪神大震災では仕口部の変形が大きくなって建物が傾く等の被害が出ました。
 柱・梁仕口部に仕口ダンパーを取り付け、仕口部に一定の剛性と減衰性を与えることで、地震力を建物全体に分散させると共に、建物の構造減衰を増加させ、耐震性能を向上させています。
 粘弾性ダンパーは、小振幅から大振幅まで安定したエネルギー吸収能力を持つため、地震荷重に対してだけでなく、風荷重に対しても効果を発揮します。
 粘弾性体はエネルギー吸収性能の高い高分子材料で、耐久性その他の性質につき厳しい試験に合格したものを使用しております。

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