2.仕口ダンパー 7つの特徴
(1) 補強効果の高い耐震構法です

新築と改修を問わず木造在来軸組工法・伝統木構法であれば、個人住宅から京町家・古民家・寺社仏閣まで幅広い用途に適しています。
風揺れや地震時の建物変形を小さくして、揺れを早く止めます。耐震性能(耐力や変形抑制効果)が約30%向上します。
中小の地震で1~2割程度、大地震では2~4割程度建物の変形を小さくできます。
(2) 低コストな製品です
通常の住宅では延べ面積坪あたり1個の割合で取り付けます。製品の単価は約9,000円で、取り付けに伴う改修費も安価です。
(3) メンテナンスフリーです
一度取り付けると日常の手入れは不要です。仕口ダンパーは50年以上性能が持続することが認められています。
ビスに雨水等がかかった場合、ビスの性能が劣化するため、50年としております。
仕口ダンパー本体は、通常のゴムとは異なり、100年以上、半永久的に性能を保つ事が保証されているのです。
(4) 軽量で取り付けが簡単、施工性に優れています。
1個の重さは1kg余り。木ビスで取り付けるだけでOK。住宅1軒分でも1日あれば取り付け作業が完了します。
これは、真壁(柱が見える和風の壁)の場合です。大壁(柱の上にボードが打ちつけられているため柱が見えない)の場合は、柱と梁の接合部分に仕事をしなければならないため、壁をめくる必要があります。
よって、この場合は、めくった壁の復旧・クロスの貼りなおし等で2~3日かかることもあります。
(5) 専門家がアドバイスします。

耐震補強の効果を定量的に評価できる設計法・解析プログラムを整備しており、専門家が短時間で取り付け位置と補強効果を計算します。
設計法は地震の規模に応じて建物の最大変形量を計算し、これによって建物の損傷度合いを判定するもので、住宅主の要望に応じた性能を実現することができます。
おおよその設計費用
補強図作成費:約30,000 円
(住宅の元設計図がない場合は、あらかじめ別途作成する必要があります)
耐震性能評価費:50,000 ~ 100,000 円
(規模と内容により異なります)
(6) 公的認定を取得しています。
仕口ダンパーは下記の公的機関による技術審査証明(性能証明)を取得した構法です。(特許公開中)
(財)日本建築センター BCJ- 審査証明-5(H13 年9 月17 日)
(財)日本建築総合試験所 性能証明第01-10(H13 年9 月4 日)
(7) 開発段階から関わっている工務店だから安心です。(^^ゞ
弊社は、開発元の(株)鴻池組、製造元の(株)スリーエムに実験材料の提供を行っており,開発当初から、参加しています。
京都で最初に施工した工務店ですので、『柱と梁が直交していない場合の留め方』『新材で将来ねじれが予想される場合の留め方』等、ノウハウを蓄積しています。