古民家の再生 貸家の改修IV
昭和初期に建てられた比較的新しい民家です。
入社5年目の三谷くんの年明を記念して担当させました。
長い間空き家だったのですが、潰さなくても改修して再利用できるとお勧めし、着手する事になりました。
【職人紹介】:大工:三谷 拓也
民家のリノベーション 1) 施工
角地に建っているため、新築するとかなり家が小さくなります。
壁土が落ちるため、あちこちベニヤで覆われた状態でした。
ベニヤや畳をめくると、荒壁は落ち、梁は腐り、根太大引などもボロボロの状態でしたので、気になる部分は一通り手当てをする事になりました。
階段以外の床は全て新調することになりました。
民家のリノベーション 2)竣工
瓦は補修、2F外部はそのままですが、1Fを改修して垂直水平が直ったため、背筋が伸びた感じがします。
玄関建具新調、杉腰板張替、土間三和土風洗出仕上。窓は硝子のみ取り替えて再利用しています。
台所床はフローリング張。天井はクロス張、シンク前はキッチンパネルを張っています。
今回、給排水電気ガスなどのライフラインと、キッチン洗面風呂WCなどの設備機器は全て一新しています。
2Fの内装はほぼ昔のままです。畳入替、壁聚楽塗替、竿縁天井灰汁洗い。
階段手摺も固定しなおして再利用しています。
今回の工事は、S銘木様からご紹介いただきました。S銘木様のお顔を潰さないよう、若い職人と一緒にいろいろと工夫をし、少しでも過ごしやすく、そして借り手がつきやすいように、魅力ある建物にリノベーションできたのではないでしょうか。
若い職人さんも、誰かに命令されて仕事をするよりも、自分で考えて仕事をする楽しさに気づいたようです。
もっともっと、このような建物を直し、若い大工さんを育てたいと思っています。
若い職人さんも、誰かに命令されて仕事をするよりも、自分で考えて仕事をする楽しさに気づいたようです。
もっともっと、このような建物を直し、若い大工さんを育てたいと思っています。
現場監督 小野 敏明