土間のある京町家I

京町家見学会にこられたご縁でご依頼を受けた建物です。

間口が3間ある京町家です。昔からある間取りそのままに、ライフラインと建物の構造を改修しています。
外観は、アルミサッシが目立たないように簾掛と肘掛格子を設置しています。

腰板の上に糸屋格子を平で配置しています。玄関建具も木製に戻しています。
木部はベンガラ塗、壁は荒壁土を塗っています。

ライフラインと構造の改修ミセノマとミセニワを一緒にし、土間にしています。
古い建具はそのまま再利用しています。歪んでいる敷鴨居を直したので、建具が届かなくなりました。その分は、足元に木材を足しています。
壁は色粉を入れて漆喰を塗っています。

右手にある台所の越しに光が差し込んでいます。
全ての建具・柱・敷居の垂直、水平がきっちり出て、気持ちのよい空間になりました。
今回の工事も、お施主さんの協力で、楽しく進めることができました。
仮住まいいただいている間、不自由をかけましたが、完成時大変喜んでいただきほっとしました。
今回一番気をつけたのは、鼠対策です。町家というと土でできているので、どこからでも穿って小動物が入ってきます。網を張ったり、モルタルを詰めたりしてありとあらゆるところを塞ぎました。特に工事をしない床の間の上が大変でした。見た目はシンプルですが、手が掛かった建物です。京町家も安心して住めればいいなと願っています。
仮住まいいただいている間、不自由をかけましたが、完成時大変喜んでいただきほっとしました。
今回一番気をつけたのは、鼠対策です。町家というと土でできているので、どこからでも穿って小動物が入ってきます。網を張ったり、モルタルを詰めたりしてありとあらゆるところを塞ぎました。特に工事をしない床の間の上が大変でした。見た目はシンプルですが、手が掛かった建物です。京町家も安心して住めればいいなと願っています。
現場監督 荒木 智
