Q & A リフォーム相談
屋根
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昭和50年以前に建てられた木造住宅です。
遠くから見ると、瓦がガタガタしているのがわかります。
また、棟部分の白い土がパラパラと落ちています。これも気になります。
建てられたときから、あまり手入れはしていないのですが、雨漏りしたりしないでしょうか?
瓦の葺き方は、大きくは土葺きと引掛桟葺きの2種類あります。前者は、葺土の上に瓦が並べてあり固定されているわけではありません。そのため、長い年月が経つと少しずつずれて下ってきます。
長持ちさせるためには瓦を少しずつ突き上げて隙間から雨が葺土に浸み込まない様にするほうがよいです。
また、パラパラ落ちている白い土は、南蛮漆喰といわれるもので、棟や壁際の瓦を固定し隙間を塞ぐためのものです。
これが落ちたからといって瓦がずれない限り、雨が漏るわけではありません。
「瓦は万年、手入れは毎年」といわれます。瓦は長持ちする屋根材ですが、土葺きの場合、まめな手入れが必要です。
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戦前に建てられた古い町家に住んでいます。
なんとなく、大屋根の軒先がお辞儀をしているような気がしてなりません。道路から見上げると、軒先の瓦がよく見えるようになりました。
大雨の時に2階の外壁が濡れることも多々あります。
屋根が土葺きの場合、瓦が少々ずれてきても、雨が土に浸み込むだけで、すぐに室内に雨が漏るわけではありません。
しかし、土が流れると、少しずつ瓦のずれが大きくなり、さらに雨が入りやすくなります。そうすると、土の下にある野地板や垂木に雨水が浸み込み、腐朽して折れてしまうこともあります。
2階の外壁が濡れるのも、浸み込んだ雨水が瓦の下を通って外壁に流れ落ちたものだと思います。
早めに瓦の葺き替えまたは修理をしないと、屋根を支える野地板や垂木も取り替えなければならなくなり、費用がかさみます。
平成初期に建てられた和風注文住宅です。
大屋根・下屋とも瓦葺になっています。最近地震が多く、「瓦葺は重いため、地震に弱い」という話もききますが大丈夫でしょうか?
ぱっとみたところ、特に傷んだりしているわけではないようなのですが、もしもの事を考えると心配で寝られません。
確かに、重い屋根材(瓦)と軽い屋根材(金属、スレート)では、必要な壁量が異なります。
平成の建物ですと、瓦でも葺土がない引掛桟工法になります。一般住宅の場合、おおまかに耐力壁1枚分くらいのわずかの差です。ですから、屋根を軽くしたからといって、地震や風圧に対して安心というわけではありません。
木造住宅では、構造耐力上必要な壁・柱などをバランスよく配置し、耐力壁を増やしたり壁倍率を増やしたりすることが重要です。
屋根の重量ばかりにとらわれず、建物全体のことを考えればよいと思います。
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昔、裏庭に増築された部分にカラートタンが張られています。
もともと、茶色だったのですが、全体が赤く変色しています。たぶん錆が廻っているのでしょうか・・・
これは、張り替えないとだめでしょうか? 簡単に直せないでしょうか?
錆を放置しておくとトタン内部まで腐食し、雨漏りの原因になります。
一番大切なのは下地処理です。錆や劣化した塗料を取り除き、密着力を高めるための目荒しをきっちりしないとすぐに塗膜がめくれてきます。
そのうえで、錆止めをして、上塗りをします。
丁寧にやればやるほど費用は掛かるので、あまりに錆がひどい場合は張替えるのと費用が変わらなくなります。
簡単に上塗りだけしてもすぐに錆が廻ることになりますが、何もしないよりはマシですので、予算がない場合はいいかもしれません。
大雨が降ると樋から水があふれるようになりました。
裏庭に面している部分です。以前は気にならなかったのですが、最近特に、酷いです。
特に、横樋から竪樋になる継手のようなところからあふれます。
手前に大きな木があるので、それに梯子をかければ樋に手が届くと思います。
竪樋の中が葉っぱで詰まっているのかもしれません。そのために、排水が流れずに集水器の上であふれるのだと思います。
竪樋を根元で切って、中に詰まっている葉っぱを撤去し、雨水枡の中を掃除すれば、元に戻ると思います。
しかしながら詰まる原因を放置しておけばまた同じ事になります。
樋の上に網などをはると、網の上に葉っぱが落ちるだけで、解決にはなりません。
樹木の伐採とセットで考えられたらいかがでしょう?
外装
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外壁に張られている焼杉板が、あちこち、釘が浮いてあばれています。
抜節もあり、このまま放置しておいてよいか気になっています。
中に水がまわったりすると建物が傷みそうです。
もし、張り替えるのなら、同じ焼板がいいのか、トタンがいいのか、サイディングがいいのか悩んでいます。
放置すると中に水が廻って壁土が剥離します。まず、釘仕舞をし、目板を打って、浮いている焼板を元の状態に戻すのが一番です。
ケラバや軒先が延びていて、雨が直接掛からないのであれば、同じ焼板を張りかえるのがよいでしょう。雨がかりだったり、予算がないのであれば、カラートタンでもいいです。
古い町家の場合、窯業系サイディングをはるのはお勧めしにくいです。建物の一部に大きな重量が掛かる上に、この壁面だけがっちり固まってしまい、全体のバランスが崩れてしまいます。
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町家の二階の窓廻りに塗られている白い壁がめくれています。
表面の白い部分が剥離して、一部荒壁土が見えている部分もあります。
部分的に塗り直しをしたりできるのでしょうか?
全体的に漆喰が浮いているのであれば、部分的に漆喰を塗り直しても、他の部分が剥離する恐れが大きいといえます。
ただ、2階の場合、全体的に塗り直そうとすると、一旦漆喰表面をめくり、中塗土から塗りなおしをしなければならず、費用と工期と埃がかかります。
予算がない場合は、一部モルタル下地を塗った上で、全体に合成樹脂系塗料を塗ることもありますが、皮膜全体が浮く恐れもあります。
漆喰が割れている原因はなんでしょう?
もし、建物が傾きはじめているのであればそちらのほうが心配です。
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戦後の木造建築です。表はタイル張りになっています。
最近、タイルとタイルの継ぎ目にクラックが入るようになりました。
タイルが剥離して落ちてこないか心配しています。
タイルが剥離するかどうかは打診検査をしないとわかりません。部分的に剥離しているだけであれば、エポキシ樹脂を注入し、剥落を止めることはできます。
全体的に剥離している場合は、壁面を繊維ネットなどで補強・一体化し、新規仕上げ材を塗っていくか、タイル全体をめくってやりなおすことになります。
いずれにしても費用は掛かります。
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戦後の木造建築です。築30年位経過しています。
建物全体がモルタル下地にアクリルリシンと呼ばれる粒々が吹き付けられています。
先日、ふと、壁を触ったら、手に白い粉がたくさん付きました。
これは塗料が剥れているのでしょうか?
気になります。
チョーキング(白亜化現象)といいます。塗装皮膜が劣化し、色成分の顔料がチョークのように手につく現象です。防水性が悪くなり、雨が降った際などに外壁が水分を吸水してしまいよくありません。
最近、劣化が起き難い塗装材も増えています。せっかく塗り直しをするのですから、ワンランク上の材料にし、樋や庇など付随する塗装も一緒に施工することをお勧めします。
構造
昭和初期に建てられた町家に住んでいます。
建物全体が南に傾いているような気がします。
建具を閉めても△形の隙間ができます。家具を置くと壁一杯まで引っ付けられません。
最近地震が多いので、少々気になっています。
建物の傾きについては、住宅品質確保促進法によると、床が6/1000mm以上の勾配がある場合、構造耐力上主要な部分に瑕疵が存在する可能性が高いといわれています。
傾きの原因が軟弱地盤によるものなのか、構造躯体の蟻害や腐朽によるものなのか、または下地材の施工不良である場合などいろいろなケースが考えられます。
昭和初期の建物であれば、6/1000mm以上の傾きはわりと普通にみられます。最近の住宅であれば大変な問題ですが、古い建物はそもそも地盤改良などされていないケースが多いからです。
いずれにせよ、早めに専門家に調査してもらったほうがよいでしょう。
広い和室が4室、田の字型に配置されている民家に住んでいます。
最近4枚引戸がきちんと閉まらなくなりました。
真ん中の2枚がひっつくところまで来ないので、どうしても風が抜けてスースーします。
ひょっとして、梁が下ってきたのではないかと心配しています。
これって、直るものでしょうか? そのままにしてもよいのでしょうか?
古い民家の場合、幅4mほどの間口を、大きな梁材で豪快に受けていることが多いです。
いくら梁背の大きな材料を使っていても、100年以上経過すれば、屋根や小屋裏の荷重がかかり、たわむこともあります。
それだけなら、あまり心配をする必要はありません。建具のほうを削って調整すればよいでしょう。
ただ、蟻害や腐朽によってたわんでいる場合もあるため、調査は必要です。
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築30年くらいの木造住宅に住んでいます。
以前父が商売をしていた関係で、1階の道路側に大きなシャッターが付けられています。
シャッターの内側には、スチールの丸いポールが2本建っているだけで、奥のほうまで見渡せる空間になっています。
素人目にみても、危ないような気がします。どういった補強をしたらよいでしょう?
大変危険な状態です。
可能であれば、建物を「もとあった状態に戻してあげる」ことが一番です。
それが難しい場合は、バランスよく耐力壁をつくったり、床を組んで柱の足元をつなぐなど、一定の補強をする必要があるでしょう。
地震が起きるたびに、「店舗に改修されて強度がない建物」が倒壊する話が後をたちません。悲しいことです。
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5月上旬。連休明けに、床柱の脇からたくさん羽蟻が飛び立ちました。
びっくりして、殺虫剤を塗布したのですが、大変気持ちが悪いです。
このままにしておいて、また、羽蟻が再発生したらと思うとゾッとします。
ちなみに、昨年、隣の家が解体されたので、床の間の向こうは、今は更地になっています。
羽蟻が大量発生した場合、既に家屋の中を食べられている可能性が高いといえます。
白蟻は、日当たりの悪い、湿気の多い、割と暖かいところに多く見られます。 台所、洗面所、トイレ、風呂場などに多く、換気の悪い床下では、土台や床束などに被害が多く発生します。
まず、防蟻処理をします。
そのうえで、蟻害に遭った部分を補強してあげる必要があります。根継や土台の入替などです。隣が空いているのなら、工事がしやすいので早めに手配しましょう。
さらに、なぜ白蟻が発生したのか原因を突き止める必要があります。さもないと、防蟻剤が切れると同じことになります。乾燥してれば白蟻は来ないものなのです。
大正末期に建てられた町家に住んでいます。
町中にあるため、ここ数年建築ラッシュで、大きなビルや施設が立ち並び、私の住んでいる町家もすっかり少なくなりました。
今だに通り庭がある町家なのですが、雨が降ると、土間のモルタルが濡れてうっすらと水が溜まるようになりました。
何かよい対処方法はあるでしょうか?
最近、町全体がコンクリートで覆われるようになりました。そうすると、湿気があがるところがなくなり、土のままの町家に集中することになります。
土間のモルタルといっても薄いものですし、ほぼGL(地盤面)と同じくらい低いので水が溜まりやすいといえます。
水の侵入口を塞ぐか、防湿コンクリートを打つことをお勧めしますが、床をめくったり排水管を入替えたりしないといけないので費用はかかります。
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先だって、父の昔話を聞いていたところ、次のような話がありました。
「戦時中は、大きなサイレンが聞こえたら家族みんなで防空壕に入り、B29が行ってしまうまで、肩を寄せ合って震えていたものだ」
1Fは全てフローリングに張り替えられており、床下をみたことはないのですが、どうやらそのまま防空壕が残っているようです。
このままにしておいて大丈夫でしょうか?
壕内部の崩落が進み、家が歪むケースが多いため、埋めた上で地盤を補強する必要がります。
いくら丈夫にみえても、地震の時には地盤が液状化し壕が壊れる危険が高いといえます。
実際に防空壕がらみの事故は全国で多発しています。埋める場合も、「盛り土」と同じなので、将来沈下しないように、しっかり突き固める必要があります。
内装
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昨年和室の壁を塗り替えました。
1年経って、床の間周りの壁に黒い斑点ができるようになりました。少しずつ広がっている気がします。
ちなみに、夫婦とも共働きで、和室はいつも締め切っています。
左官材料は、自然素材が好きなので、伏見の中塗り土を使って本格的に塗り直してもらいました。
カビが生える原因は、空気中に浮遊している「カビの胞子」が必要な栄養分と、温度や湿度などの条件がそれぞれ整うと発生します。
メーカーが発売している建材壁は、防カビ剤が入っているため、少々条件が悪くてもカビは生えにくいのですが、荒壁土は自然素材のため、温度と湿度をコントロールしなければ、カビは生えます。
特に、床の間などは、湿気が溜まりやすいので、注意が必要です。
できれば、毎日窓を開けて換気をすればよいのですが、難しければ、屋内で扇風機や除湿機をまわす必要があるかもしれません。
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2Fの天井に直径30cmくらいのシミができました。
瓦は数年前に葺き替えたところなので、雨漏りではなさそうです。
雑巾で拭いてもシミが取れません。
冬に天井からゴソゴソという音がしたので、ひょっとして・・・
そうです。それはイタチか鼠と思われます。(^^ゞ
小動物の小便が付着した天井板はいくら雑巾でふいても綺麗になりません。いっそ張り替えたほうがよいです。
その前に、小動物が入らないようにする対策が必要です。
建物の隙間を塞いだり、天井裏に小動物が嫌がる音波や臭いを設置したりしましょう。
イタチは縄張りがあるので、捕獲したら、当分は別のイタチは現れません。
築30年くらいの木造住宅です。
階段を降りた所の床がたわんでいるような気がします。
ほかにもリビングや寝室の入口も同様の症状が現れています。
床板の合板が弱っていると思われます。
昔は根太の上に捨張り無で直接フロア合板を張っています。その合板の糊が経年劣化で剥れたのではないでしょうか?
人が体重を乗せる部分が決まっているのでなおさらです。
床下に潜って、根太と根太の間に、小根太を込めれば解決します。
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築不詳の古い家に住んでいます。
お風呂場は昔ながらのタイル張りの浴室です。入口のドア枠が足元から茶色く変色し、押すと凹むような状態になっています。
脱衣所の床は、よくあるビニール製の床ですが、端からめくれてきて、体重をかけるとふわふわする部分があります。特に、お風呂場の出入口が気になります。
おそらく、浴室から水が廻ったと思われます。
タイルの目地やサッシのビス穴などから水が浸み込むと、下の木部が腐ります。場合によっては白蟻にやられることもあります。
昔ながらのタイル張りの浴室は、浴槽の下に一旦水を溜めてから排水する仕組みになっていますが、その部分のモルタルが割れたりしても水が周囲にあふれます。
そうすると、床下に湿気が溜まり、クッションフロアーの下に張ってある合板がはがれてくるので、ふわふわするのだと思われます。
床下が水浸しになっている恐れもあるので、できれば床をめくって新調したほうがよいかと思います。
ただ、漏水原因を直さないとまた同じトラブルが発生するため、一緒に浴室も改修するのをおすすめします。
建てて間がないのに、クロスに亀裂が入りました。
特に、階段の内部や、長い廊下の亀裂が多いです。
大体、1m間隔です。
クロスの張り方が悪いのでしょうか? それとも、建物自体に何か欠陥があるのでしょうか?
下地の継ぎ手で割れている現象です。
階段や廊下は人の移動で振動するのと、スパンが長いので割れやすいといえます。
下地用のプラスターボードを構造材に直張している場合によく発生します。
構造が振動しにくいように補強するか、それが無理であれば、見切縁を入れたり、伸縮性のある厚めのクロスを張れば割れにくくなります。
クロスの職人さんが悪いわけでなない事が多いので、張り替えても原因を解決しないとまた割れてしまいます。
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田舎の畳を昨年表替えしました。
墓参りなど年に数回しか使わない建物です。
今年の秋に行ったら、畳の表面に青いカビのようなものがたくさん発生していました。
カビの胞子が空気中から畳表に付着し、カビの発生条件を満たすことで畳表に繁殖します。
畳は空気の吸収・放出を自然に行う性能があり、「空気中のホコリを吸収付着」「湿気を調節」する性質を持っています。当然これは日本の風土からすると快適なのですが、反面高い湿度が継続する場合は、どんどん湿気を吸収してしまいます。新しい畳表ほどこの能力は高く、古く使われた畳表はイ草が潰れてこの機能が衰えています。よって新しい畳(畳表)ほどカビが発生・繁殖しやすいというわけです。
畳を表替した直後に上敷きを敷くとカビやすいのも同じ原因です。
カビを掃除機で吸い取ったら、天気の良い日に窓を開けましょう。可能なら、天日干しをすれば快適です。
水回り
築30年くらいの建物です。
数年前にキッチンをリフォームしました。
でも、最近になって、ゴキブリをちょくちょく見るようになりました。
リフォーム前は隙間がいっぱいあったので、ゴキブリが出るのはわかるのですが、床も壁も張替え、キッチンも入れ替えたのに、一体ゴキブリはどこからくるのでしょう?
排水管は変えられましたか? 古いままだと排水管から上がることがよくあります。
特に、キッチンの排水管と、床下の排水管の継ぎ目の部分に隙間があるとそこから床下に入り、さらに、キッチン下の床の穴の廻りから室内に入ります。
排水管の隙間をなくすようにテープを巻いてみてください。
それでも入る場合はあちこちに隙間があるか、床下が土間のまま湿気が高いのかもしれません。また、そもそも家の中にゴキブリが潜んでいて、引出の奥の段ボールなどに卵を産み付けている場合もあります。要らない梱包資材は廃棄しましょう。
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タイル張りの昔ながらの在来浴室です。
天井は、モルタルに白いペンキが塗られています。
天井や壁のタイルの目地にに黒いカビがたくさん発生し、いくらこすっても取れません。
昔は浴室に換気扇がなかったので、天井に湿気が溜まり、白いペンキにカビの胞子が付着して広がります。カビの菌糸がモルタルの奥に伸びてしまうと、いくらこすってもとれません。
一旦、防カビ剤を全面に塗布してから、白いペンキを塗り直してください。換気扇もつければ再発を防止できます。
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最近、中古住宅を購入しました。
トイレが、昔ながらの和式トイレになっています。
洋式トイレに慣れているので、入替えたいのですが、残念ながら畳半帖ほどのスペースしかありません。
通常の洋式便器だと、奥行きが足りないため設置できません。
しかしながら、TOTOから、和式トイレ改修用便器が発売されています。畳半帖に斜めに設置します。足の長い人は使いづらいです。それでも、洋式に変えられるので古い住宅の改修ではよく使われます。
昔のトイレの排水管はたいてい陶管のため、できれば、床下の水道配管も一緒に取り換えられることをお勧めします。後で綺麗になったトイレの下に不具合が発生したら、大変だからです。
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給湯器は10年ほど使っています。
浴室追焚機能付の給湯器なのですが、最近、ボタンを押してもお湯が張れなくなりました。
お湯は普通に使えます。
直したほうがよいのか、給湯器自体を取り替えたほうがよいのか悩んでいます。
給湯器はほぼ毎日使います。10年経過すると、プリント基盤や熱交換器等の経年劣化によって、不具合が発生することはよくあります。
部品交換だけで直るケースもあれば、基盤全体を取り替えなければならないケースもあります。前者だと数千円ですが、後者だと5万以上かかります。
後者の場合は、思い切って取り替えたほうがよいと思います。給湯器も機能さえ贅沢しなければ、10万円未満でも取替えができます。
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戦前からある古い町家です。
最近、排水管の流れが悪いなと感じることがあります。特に、洗濯機や浴室の水を流すとき、今までよりも流れが悪い気がします。
排水管が陶管のままなのでしょうか? その場合は、配管と配管の継ぎ手に汚物などが引っかかっている危険があります。この場合は、高圧洗浄器を手配すれば元に戻ります。
ただし、配管と配管の継ぎ手に木の根などが侵入している場合は取り除くことができません。配管自体の入れ替えが必要になります。
外構
2Fに、昔ながらのスチールの物干しがついています。
だいぶ錆がひどく、少々危険を感じています。
アルミの物干しに取り替えるのは簡単でしょうか?
錆がひどくなければ、再塗装すればよいと思いますが、鉄部が錆でボロボロと剥がれ落ちるようなら少々危険です。
アルミ物干しに変えられる場合は、物干しの下の瓦の葺き替えや、エアコン室外機の取替えなども一緒にしたほうがよいと思います。
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庭に主人が植えた樹木が大変大きくなっています。
もう、人の背丈を通り越して、2Fの窓あたりまで繁茂しているものもあります。
おかげで、座敷への光が入ってきません。
大きな樹木はできるだけ始末し、建物の近くに木の根が入り込まないようにしてください。
木の根を通じて湿気が侵入したり、建物の基礎を壊したりします。
また、排水が詰まったり、雨が樹木に当たっていろんな木部が濡れてしまいます。
もし、樹木に思いいれがあるのでしたら、充分乾燥させてから、建具の取っ手に使ったり、机に加工したりすることもできます。
お隣さんとの間に塀を造りたいです。
敷地境界ははっきりしていますが、隣の視線が気になります。
境界上にブロックやアルミフェンスなどの塀をつくってもよいでしょうか?
お隣さんと仲がよければ、費用折半でつくってもよいでしょうが、後々もめる恐れがあるので、自分の敷地内に自分の費用で設置するほうが無難です。
ブロックが一番安価ですが、ベース基礎や控えなど、法令に基づいてしっかり施工しないと倒壊の危険があります。
塀を作る際は、木製だと足元の腐朽対策をしっかりしないといけません。最近では、柱だけアルミを使い、それに板塀を張う事も多いです。
閑静な住宅地のため、夜になると、人通りはありません。
建物の周囲にフェンスなどはありますが、脚立などがあれば乗り越えられそうです。
どのような防犯対策がよいのでしょう?
防犯対策はやればやるほどお金が掛かります。塀をめぐらせばめぐらすほど、一旦侵入すれば、姿を隠せます。
「隣近所より防犯に気をつけている」のがわかるように不審者に知らせるのが一番です。
補助錠、防犯(ダミー)カメラ、センサーライト、ラジオ、玉砂利、ゴミや郵便物の始末など、いかにも「気をつけている」ように見せるとよいでしょう。