1.マイホームの頭金準備方法
ここ数年、本当に金利が安くなり、どこに預けても大した利息がつかなくなりました。昔、一時払養老や利付金融債が5%以上ついてたなんて信じられないです・・・。
でも、預ける金利は安いですが、支払う利息は当然それより高い。
だから、マイホームの準備としては、少なくとも、全体の3割は頭金で準備された方がいいと思います。
大抵の方は元利金等方式(毎月「元本+利息」あわせた一定額を返済する方式)で返済されますよね。そうすると、返済当初は利息ばっかり払う事になり、『毎月あんなに払ってるのに、全然元本が減らないなあ・・・、おれは銀行のために働いてるんだろうか・・・』って、ちょっと辛くなります。
ですから、総返済額を圧縮するために、ある程度我慢することが必要です。
支払予定利息を一度計算してみてください。数百万に登っている人もたくさんいらっしゃいます。
老後の蓄えを一定程度確保するためにも、頭金は必要だと思います。
もし、御両親が健在だったら、遠慮せずに、御両親から借りるというのも1つの手です。露骨に「相続対策にもなるよ」とは言えないですが、銀行さんに借りるより利息も安いし、税金でも優遇されるし、返済も待ってくれるし、お願いしないと損です。自分で言いにくい人は、税理士さんとか、保険屋さんとかに代わりに言ってもらいましょう。(^^)
マイホームの頭金準備方法 | |
商 品 名 | 特徴・取扱窓口等 |
財形住宅貯蓄 | 取扱窓口:勤務先が提携している金融機関 |
給与天引きで積みたてる。 積立期間は5年以上。 (住宅資金として使う場合は、5年以内でも非課税) 元利合計で550万円までの利子が非課税 (保険型は払い込み保険料合計が非課税) 財形融資については財形の種類を問わない。 (一般財形・財形年金・財形住宅いずれもOK) |
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住宅積立貯金 | 取扱窓口:郵便局 |
毎月一定額を積み立てる。 積立金額は5,000円以上1,000円単位(最高50万円まで) 積立期間は1年以上5年以内。 積立終了の1年前から終了後2年の間、住宅金融公庫から割増融資が受けられる(最高275万円)。 |
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つみたてくん | 取扱窓口:住宅金融支援機構 |
旧住宅金融公庫の利付債券。 半年ごと(6月・11月)に積み立てる。 積立金額は約20万円と約40万円の2種類。 積立期間は3年もしくは5年。 利用できるのは、札幌圏、仙台圏、東京圏、名古屋圏、大阪圏、広島圏、福岡・九州圏に住宅取得を予定していることが条件。 公庫付分譲住宅の抽選倍率が優遇される。 (割と良い精度でしたが、新規募集は平成16年度分までで終わっています) |
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一時払養老保険 | 取扱窓口:生命保険会社・郵便局 |
死亡時と満期時に同額の保険金を受け取れる。 最初に一定の金額をまとめて預ける。(100万円以上が多い) 保険期間5年物だと源泉分離課税がかかるが、5年をこえると一時所得となる。 |
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(家族)生存保険 | 取扱窓口:生命保険会社(一部) |
毎月一定額を積みたてる。 保険期間(=積立期間)は5年物が多い。 家族型の場合、人数が多いほど利回りは高い。 5年満期なのに、源泉分離がかからず、雑所得扱。 (そのうち約款が変わるかもしれませんが・・・ 保険会社にとってメリットが少ないので販売されていないときがある。 |
頭金積立のポイントは、以下の3点です。
- 安全確実な商品で蓄える。
- 住宅の取得時期と金融商品の満期を合わせておく。
- 住宅関連貯蓄制度を利用する。
ただ、どの積立方法をとっても、今は大して利息がつきません。必死で積みたてて、数万円の利息を稼いでも、何千万円もする買い物のごく一部の足しにしかならないので、ちょっと悲しいですね。
いい不動産屋さん、いい設計屋さん、いい工務店さんと知り合えば、それだけで、「数万円の利息」を超える有形無形のメリットを得る事ができると思います。
「家を建てよう!」と思い、頭金の積み立てを始めたら、「後5年のうちにいい大工さんを探すぞ!(笑)」と、新しい出会いを探しはじめられたらいかがでしょうか。
(彼女を探す、彼氏を探すというのと、同じような気がしません?・・・)